Cast >> Will Smith (Alex "Hitch" Hitchens), Eva Mendes (Sara), Kevin James (Albert), Michael Rapaport ....
Director >> Andy Tennant
Writer >> Kevin Bisch
Producer >> Will Smith, James Lassiter, Teddy Zee ....
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 3
ひっかける人。
世のモテナイ男性の為に、「デートドクター」という、女性との「引っ掛け役」として、男性をサポートするのが、今回のウィル・スミス。
その役名が「Hitch」。ヒッチハイクのヒッチ。引っかけるという意味が、題名にも込められているようだ。
ヒッチは、相手女性のリサーチをする事で、成功率を高くしている。ダメな男でも、女性の泣き所を押さえれば、成功する確立は高い。今回の仕事も、ダメ男が高嶺の花をゲットするのに、何とかこぎつけた。自分自身も、まんまと美しい女性をゲットと、思いきや... どんどん歯車が崩れていく。
意外にもウィル・スミスの主演として、初めてのロマンチックコメディ。コメディは得意だし、今までも恋人役や夫婦役を幾度も経験しているスミスにとっては、難しい事ではなかったようだ。ウィル・スミスの「安心して見られるコメディ」路線は、この作品でも全然崩れていない。しかも、王子様のように完璧。変な顔した所で、イメージが全然崩れないのも、彼のコメディセンス。ゲイリー・クーパーのように、すらっとした背の高さで見せる英雄的なカッコよさ、 ビング・クロスビーのような芸達者なカッコよさを、ウィル・スミスは1人で全てを持っている。
けれど、今回はダメな男を演じていたケビン・ジェームスの存在にクギ付けになる。「男女7人夏物語」の片岡鶴太郎的。見てくれ悪いけど、チャーミングな動きや、一生懸命さに、目が離せない。
ただ、ラストシーンが長すぎだし、話しすぎ。主人公が話せば話す程、雰囲気が壊れていくようだった。
内容的には、ジェイミー・フォックス主演の「Breakin' All the Rules/恋のトリセツ」とあまり変わらない気がした。これが、またガブリエル・ユニオンとモリス・チェスナットが主演だったら、あそこまでヒットしてなかったと思う。
ウィル・スミスの「安心さ」が、ヒットへの「ヒッチ(引っかけ)」だったようだ。
(4/19/2005)