The First Breeze of Summer / 日本未公開 (1976) (TV) 859本目
こちらもニグロアンサンブル劇団の作品。ニグロアンサンブル劇団(以下NEC)については、先日書いたので割愛。そちらを御覧ください。監督がクレジットされていないが、NECでクレジットされていたので、多分舞台と同じダグラス・ターナー・ワードだと思う。という事はNEC創設者が自ら演出なのですよ!でも脚本はレスリー・リーという黒人男性。彼はこの作品を半自伝的と語っている。彼が自分を投影したのは、主役のおばあちゃんの孫ルーだと思う。彼はとっても真面目な学生でおばあちゃん子。若者特有の様々なプレッシャーを感じている年頃。ルーのお兄ちゃんは割りと上手く色々な事をやっているが、それでもワンマンな父親とは対立する。でも主役は先に書いた通り、おばあちゃん。このおばあちゃんを通して描かれる一家の歴史。おばあちゃんは誕生日を控えているが、最近心臓に不安がある。おばあちゃんは自分の思い出を振り返っていくのです。でもその過去はおばあちゃん子であるルーにとって、受け入れ難い過去だった。おばあちゃんは過去に3人の男性との恋愛を経験している。最初の男は情熱的だったが、若さ故に間違いもあった。2人目はおばあちゃんが働いている家の主人の息子。インターレイシャルカップルで問題が沢山あった。そして肝心な時に男は逃げる。3人目は真面目な男で牧師になろうとしている男だった。しかしおばあちゃんと恋に落ちる事で男は変わってしまう。真面目で誠実だと思っていたおばあちゃんの過去と向き合う事で、ルーは混乱してしまうのです。しかし、この作品の素晴らしさはそれだけじゃない。この一家の様々な人間関係を描いている所が凄かった。私も見ているうちにどんどんと惹き込まれていくのが分かった。このおばあちゃんの名前がルクレティア。古代ローマの話に出てくる女性と同じ。多分関係しているんでしょうね。
ワンマンで厳格な父でおばあちゃんの息子を演じたのが、Moses Gunn (モーゼス・ガン)。「Shaft / 黒いジャガー (1971)」ではギャングのボスであるバンピーを演じていた。彼もNACの創設時のメンバーで共同設立者。NECの多くの舞台に出演している。この舞台では歌声まで披露している!おばあちゃん役のフランシス・フォスターや、その若い頃を演じたジャネット・リーグも素晴らしい。ジャネット・リーグは、Tisha Campbell-Martin (ティーシャ・キャンベル=マーティン)とかポーラ・ジャイ・パーカーに似ている。
NECの底力に圧倒されました。
(5点満点:DVDにて鑑賞)
Due Date / デュー・デート (2010)
Cast >> Robert Downey, Jr. (Peter Highman), Zach Galifianakis (Ethan Tremblay), Michelle Monaghan (Sarah Highman), Jamie Foxx (Darryl), Juliette Lewis (Heidi), RZA (Marshall) ...
Director >> Todd Phillips
Writer >> Alan R. Cohen, Alan Freedland, Adam Sztykiel, Todd Phillips
Producer >> Todd Phillips, Daniel Goldberg
Genre >> Comedy
Country >> USA
総合ポイント >> 3.5/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
Ordinary comedy
ピーター(ロバート・ダウニー・ジュニア)は仕事でアトランタに居た。妻サラの出産に立ち会う為に自宅のあるロサンジェルスに戻る事にしたその日の朝に変な夢で目覚めた。空港に着くと後ろから来た車にドアを壊された。降りてきた男イーサン(ザック・ガリフィアナキス)と荷物を間違え、手荷物検査でトラブルになった。そして機内でもイーサンに出くわし、またもトラブルとなり航空保安官に撃たれ、飛行機に乗れなくなってしまう。機内に身分証明書や免許書が入った財布を置いてきてしまい、ピーターは途方にくれる。しかしまたイーサンがレンタカーでピーターの目の前に現れたのだった。
ザック・ガリフィアナキスは亡きジョン・キャンディを思わせる。ジョン・キャンディほどの巨体ではないが、憎めない厄介者を演じさせたら天下一品。この映画でもその役を無難にこなしている。今回迷惑かけるのが、ロバート・ダウニー・ジュニア。彼は若手俳優の頃から演技では定評を得ていた。その彼の前で役者志望のイーサンが演じていくのが面白い。そしてそれを見ているダウニーの目が冷ややかで笑ってしまう。
でも映画全体としては、昔から変わらないコメディの王道という感じ。ロードムービーのどたばたコメディ。間違いはないけれど、新鮮味は無い。
(4/2/11:DVDにて鑑賞)
クラリス・テイラー
TVシリーズ「コズビー・ショー」ではビル・コズビーの母を演じ、映画「Five on the Black Hand Side / 翔んでる一家・反乱家族大奮戦 (1973)」等にも出演していたニグロ・アンサンブル劇団の女優でもあったクラリス・テイラーが、93歳で他界した。死因は心不全。亡くなった時には家族に囲まれていたという。
安らかに。
Beats Rhymes & Life: The Travels of a Tribe Called Quest / 日本未公開 (2010)
何度かアップはしてますが...ようやく「Beats Rhymes & Life: The Travels of a Tribe Called Quest / ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ〜ア・トライブ・コールド・クエストの旅〜 (2011)」オフィシャルの予告編が登場!でもヤフーなので、貼り付けられないので、こちらからどうぞ。
ウェンデル・ピアース
「Get on the Bus / ゲット・オン・ザ・バス (1996)」や「Waiting to Exhale / ため息つかせて (1995)」等で知られるウェンデル・ピアースが映画でブルースの巨匠BBキングを演じる事になった。「B.B. King And I」というタイトルの作品。この作品はマイケル・ゼネティスというドラマーの実体験が映画化されるもので、彼がハリウッドに出てきた時にコンサートでBBキングに出会い、その後に友情を深めていった物語。パトリック・フュジットがマイケル・ゼネティスがモデルの青年を演じる。
http://www.bbkingandi.com/
Wendell Pierce Will Play B.B. King | Collider
イドリス・エルバ
先日に大事なミーティングをツイッターで暴露したイドリス・エルバ。彼の勢いは止まらないようで、今度は注目を集めているメキシコ出身の監督ギレルモ・デル・トロの作品「Pacific Rim」への出演で名前が挙がっている。詳細はまだ分からないが、出演するとしたら主役の次の2番目の役となるかもしれないと言われている。
クレイグ・ロビンソン
「Hot Tub Time Machine / オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式 (2010)」等の出演で注目されているクレイグ・ロビンソンが、今度はマット・ディロンやブレンダン・フレイザーと共演する事になった。エルモア・レナード原作の「Freaky Dreaky(フリーキー・ディーキー)」というデトロイト市警を描いた作品。ロビンソンは元ブラックパンサー党員の運転手を演じると言われている。