Cast >> Tom Hanks (Richard Phillips), Barkhad Abdi (Abduwali Muse), Barkhad Abdirahman (Bilal), Faysal Ahmed (Naje), Mahat M. Ali (Elmi), Michael Chernus (Shane Murphy), Catherine Keener (Andrea Phillips) ...
Director >> Paul Greengrass
Writer >> Richard Phillips, Stephan Talty (book), Billy Ray (screenplay)
Producer >> Scott Rudin, Dana Brunetti, Michael De Luca
Genre >> Thriller
Country >> USA
総合ポイント 4.75点／5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 4
"I'm the captain now!"
2009年3月下旬、リチャード・フィリップ（トム・ハンクス）はアメリカに居る家族と離れ、コンテナ船「マースク・アラバマ号」の船長として、ケニアのモンバサへ向かっていた。ソマリア沖の海賊に備えて訓練をしていた最中、レーダーに二艘見えた。なんとか交わしたアラバマ号だったが、次の朝また一艘やってきて、反抗もむなしくあれよという間にムセ（バーカッド・アブディ）等たった4人の海賊に乗っ取られたのだった...
実際の海賊事件を元に映画化した作品。なので内容や結末は分かってはいるものの、ポール・グリーングラスとトム・ハンクスに新人のバーカッド・アブディの緊張感溢れる描写に観客は上手くハマってしまうのである。いくら船長で訓練していたとは言え、船長の罠にあんなにも上手い事海賊が引っかかってしまう面白さ、そんな船長が1人になったときのミスの連続。そんな所が逆にリアルに見えてくる上手さだった。船という小さな空間で逃れるという恐怖感の煽り方、そして更に小さな救命艇に移った時にはそれが人間ドラマとなっていく面白さが最高である。救命艇になった時に、ムセは「貰った身代金でアメリカに行くんだ」と語る場面、少しだけフィリップに心開いているのに、フィリップは「お前もボスに搾取されているだけの男だろ」と言いたげで突き放す。
本当のところ、何があの船で起きていたのかは、彼等のみが知る。しかし素晴らしい演出で1本の映画作品として生き残ったのだった。そしてやっぱりあの名台詞「アイム・ザ・キャプテン・なう！」を真似したくなっちゃいます。それだけでも映画として生き残れる。
(5/30/14：DVDにて鑑賞)