Non-Stop / フライト・ゲーム (2014) 1244本目
話題のルピタ・ニョンゴとネイト・パーカーが出ているので観ましたー。
空港の駐車場に止まっている車の中で、カップにアルコールを混ぜるビル(リーアム・ニーソン)。その表情からは、何か事情があるようだ。電話でのやりとりの後、カウンターに向かう。飛行機に搭乗するまで、様々な人間模様を見つめていた。何かがもうビルの中で始まっていた。一人でロンドンにいる父親の所まで行く女の子は怯えていた。ビルはさりげない優しさで、その女の子の恐怖心を拭い去る。ロンドンまでの道のり、どうやら隣の席は手荷物検査でずっと電話で話しビルをイライラさせていた若い男ザック(ネイト・パーカー)のようだ。しかし、カウンターでずっと窓側の席をリクエストしていた女性ジェン(ジュリアン・ムーア)が、ザックに席を代えて欲しいと願い、ザックはジェンに席を譲った。テイクオフとなったが、ビルはテイクオフが一番嫌いで苦手だった。緊張するビルに話しかけるジェン。そこから会話が続きビルの緊張が幾分和らいだ。その矢先にビルの携帯にメッセージが入る。「20分以内に150ミリオンを用意しなかったら、飛行機に乗っている1人を殺す。20分毎に1人ずつ殺す」という物だった。ビルは連邦航空保安官なのだ。ビルの携帯の通信システムに入ることは不可能にも関わらず、メッセージが送られ続けた。ビルは犯人を捜そうとするが、乗客・乗員全てが容疑者であった!
と、飛行機パニック映画。しかも色んな飛行機パニック映画のいい所取りである。主人公がアル中でなんだかやたらと色々なものを背負っている感じは、デンゼル・ワシントンの『Flight / フライト (2012)』ぽいし、崖っぷちの法の番人っていう設定と狭い飛行機内でのアクションの多発はウェズリー・スナイプスの『Passenger 57 / パッセンジャー57 (1992)』だよね!アホっぽいラッパーみたいのが乗っていて主人公の邪魔するのはサミュエル・L・ジャクソンの『Snakes on a Plane / スネーク・フライト (2006)』ぽい!ってか、なんで飛行機パニック映画にはアホっぽいラッパーみたいのが乗り込んでいるのだろうか??なんでチャックDみたいなインテリラッパーが乗り込んでいないのだろうか??なんてー。アホな方がアクセントになるからね。まあタイプキャストでムカつくけど。
そして911以降は、中東風の男性が必ず最初に怪しまれてしまう。この映画ではそれも上手く使っていたけれど。というか、みんなパラノイド気味だよね。前に911直後に飛行機に乗った時には、アメリカ人の男性が「ムスリムたちよ、テロやれるものならやってみろ!俺は戦う!」って書かれたTシャツを着て乗っていた。アホかと...
まあでもこの映画は美味しい所取りをしていて、最後まで普通に見ちゃいますね。ルピタ・ニョンゴは、まだオスカー受賞前の出演なので出番は少ない。ネイト・パーカーは...おぉー!!ネイト・パーカーはデンゼル・ワシントン監督作『The Great Debaters / グレート・ディベーター 栄光の教室 (2007)』でデビューという訳じゃないけど、その映画で注目を集めるようなった若手俳優。デンゼル作に出てから快進撃を続けているという事は、多分デンゼルから物凄く素晴らしいアドバイスを受けて実践しているからに違いない!!と、思わせるんですよね、デンゼル様は!デンゼル・マジック。
(4.25点/5点満点中:6/15/14:DVDにて鑑賞)