Cast >> Mavis Staples, Joe Lauro, Willa Ward, Steven Wacks, Darrel Petties, Andrae Crouch, Don McGlynn, Smokey Robinson, Ira Tucker, Marie Knight
Director >> Don McGlynn
Producer >> Joe Lauro, Mark Cuban
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 4 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
History speaks
現存する一番古いゴスペルの録音レコードは1902年のDinwiddie Colored Quartetが録音したレコードだ。そのゴスペルの歴史を振り返っていく。
ゴスペルはアメリカの黒人の間では一大エンタテイメント産業である。ヒップホップに出てくるようなケバイ女性だって、意外とゴスペルを聞いている場合が多いのに、私は驚いた事がある。グラミー賞やMTVの賞では見られないが、黒人専門チャンネルBETのアワードでは、かならずゴスペルのパフォーマンスがあり、しかも盛り上がるのである。そのゴスペルの歴史と黒人の歴史には大きな関係がある。チェーンに繋がれたまま不衛生な船に乗せられて連れてこられたアメリカの大地で、宗教を禁止させられ、彼らは綿を摘みながら歌っていた歌がゴスペルになった。1902年に初めて録音された音源がそうだったように、当初はカルテットが主流だった。そして30j年代に入り、トーマス・A・ドーシーはゴスペル音楽の楽譜を売り歩く。その時に使った若い歌手の一人が「ゴスペルの女王」マヘリア・ジャクソンだった。そのゴスペル音楽が、今やエンタテイメントの一角を担っているまでが、簡略に描かれている。
時代と共に変わっていくゴスペルの姿。今もまた形を変え、どんどんと変化していっている。何が黒人の心を捉えたのか?その何かが見えてくる気がした。
(7/15/12:DVDにて鑑賞)