Cast >> Liya Kebede (Waris Dirie), Sally Hawkins (Marylin), Craig Parkinson (Neil), Meera Syal (Pushpa Patel), Anthony Mackie (Harold Jackson) ...
Director >> Sherry Horman
Writer >> Waris Dirie (novel), Smita Bhide, Sherry Horman
Producer >> Peter Herrmann
Genre >> Biography
Country >> Germany
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
Waris in the Wonderland
ワリス(リヤ・ケベデ)はソマリアの砂漠を渡り歩く遊牧民の一家に生まれ育った。13歳になった頃に父から父よりも年上の老人の4番目の妻になるように言われた。その晩、ワリスは家出をし、一人で砂漠を歩いた。それから何年かして、ワリスはロンドンの町でホームレスとなっていた。そんな時に出会ったのが、ショップ店員でバレリーナを目指すマリリン(サリー・ホーキンス)だった。英語もままならないワリスにマリリンはハンバーガー店のバイトを進め、ワリスはそこでドナルドソンという男に写真を撮りたいと名刺を渡されるのだった。
全てが奇跡のようなシンデレラストーリー。砂漠の花という意味の「ワリス」と名づけられた女性。彼女は名前通りに美しく華々しく成長した。物語としては出来すぎてるかな?とも思うが、随所随所は彼女が実際に経験してきた事。やはり事実は小説よりも面白いのである。その彼女の決断と行動力には同じ女性として刺激を受ける。ただ雑誌のインタビューで語る部分はもう少し彼女がどうしてそうしたのかを分かる複線があると、もっと重みが増したように思える。あの部分よりもマリリンとアパートで見せ合うシーンの方が衝撃的で重みがあった。そのマリリンの絶妙なキャラクターがこの映画に面白みを増してくれた。
何も不思議に思っていなかったワリスが、国を出た事で見えてきた悲劇。そしてそれが間違っていると分かった時には、彼女は声を大にしてその問題を発信した。砂漠には中々美しい花を咲かせることは難しいかもしれない。ワリスは勇気で自分自身でそれを実現させた美しい花である。
(7/27/11:DVDにて鑑賞)