7月に入ってからいうもの、有名人がみな週末婚をしている。週末婚と言っても、ちょっと前に話題になったように週末だけ夫婦をやるという事でなく、文字通り週末に結婚式を行うという事。有名人なんだから、サラリーマンみたいに土日・祝日休みという訳じゃないし、週末に拘る理由は良く分かりません。ここ1-2ヶ月は特に多い。今週末はT.I.とTinyがマイアミで、アリシア・キーズとSwizz Beatzがイタリアで、ビル・クリントンとヒラリーの娘のチェルシーがニューヨークでそれぞれ結婚。更にはあのジャジー・ジェフも結婚したそう!先週だったか先々週も誰がか結婚してましたよねー。誰だか忘れたけど。あー、ダメだ、本当に全然思い出せない。マーティン・ローレンスやNBAのカーメロ・アンソニーも週末結婚でしたよねー。
チェルシー・クリントンは違うけど、でもみんなもう子供も居て一緒に住んでいて事実婚なんだけど、籍だけ入れてないパターンが多い。T.I.の所なんて子供何人居るか分からない位。日本の感覚じゃ「けしからん!」って事になるんでしょうが、アメリカ人は子供出来た=結婚しなくちゃダメっていう感覚はあんまり無いですよね。あ、そういえば、上の映画「Ragtime / ラグタイム (1981)」もそうでしたね。Debbie Allen (デビー・アレン)演じるサラは子供を産んだけれど、どうしていいか分からず、幸せそうな白人家庭の家に置いていく。その子はハワード・ロリンズ演じたコートハウスとの子供。二人は結婚を約束しているけれど、コートハウスはピアニストで安定した給料が得られない。そこで何とかハーレムのクラブのバンドに入れて貰って安定させて、そのお金で車を手に入れて、サラにプロポーズ。ようやく幸せになる...っていう帰り道で... 思い出しただけで涙出てきた。
その「ラグタイム」よりも前の奴隷時代なんて、簡単には結婚できなかっただろうし、結婚しても主人の都合で夫婦が別々に売られて離れ離れになってしまう事だって少なくなかった。
そして黒人の結婚式には他とはちょっと違う伝統もありますよね。「Jumping the Broom(箒を飛び越える)」という物。そのルーツを遡れば、アフリカに辿り着くそう。奴隷がそのアフリカからの伝統を残したけれど、奴隷解放宣言の後はもう奴隷じゃないんだし、我々は自由なアメリカ国民だと、その伝統も少しずつフェードアウト。でも「Roots / ルーツ (1977)」で放映されてからまたその伝統が復活。最近でも「Our Family Wedding / マイファミリー・ウェディング (2010)」で、新婦側がメキシコの伝統結婚を推し進める中、フォレスト・ウィッテカー扮する新郎のパパが「ジャンピング・ザ・ブルームはちゃんとやってもらうぞ!」と発言してました。「古きを取り払い、新しい物を取り入れる」という意味が含まれているそう。でも今回結婚したアリシア・キーズやT.I.の結婚式の写真では「ジャンピング・ザ・ブルーム」している写真は見つかりませんでしたね。また少しずつ変化してるんでしょうね。
みなさん、お幸せに!