The Bridge to Nowhere / 日本未公開 (2009)
Cast >> Ving Rhames (Nate), Daniel London (Chris), Danny Masterson (Kevin), Thomas Ian Nicholas (Eddie Stanton), Bijou Phillips (Jasper) ...
Director >> Blair Underwood
Writer >> Chris Gutierrez
Producer >> Blondel Aidoo, Brian Hartman, Tommy Morgan Jr., Mike Wittlin
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 5 Music >> 5
Which bridge you wanna cross? The choice is yours.
ブライアン、ケビン、クリス、エディ、ダリックの5人は、ピッツバーグの労働者階級者達が住む小さな町で幼稚園の頃からの親友だった。20代になっていたが、うだつのあがらない5人は、家でパーティをしてマリファナ等を売ったりして小遣いを稼いでいた。そんな時、町にやってきたばかりのジャスパーとシエナという2人の娼婦に出会った。
あの「クラッシュグルーブ」でデビューしたブレア・アンダーウッドの監督デビュー作である。しかしブラックムービーとは一味違う、主演者の殆どが白人俳優によって演じられているのが興味深い。しかし、内容は今までのブラックムービー路線なのである。主人公達の選択ミスでローラーコースターのような人生を経験していく。何となくブレア・アンダーウッドが出演していた「Set It Off」を思い出させる。でも今までのブラックムービーと違うのが、システムである。黒人はシステム=白人社会に屈していた。しかし、そのシステムが今回はヴィング・ライムス演じる黒人男性なのだ。白人の5人の主人公達は、このシステム無しには何も出来ない。楯突けば... 悲しい現実が待っている。彼の上に立つ事は絶望的なのだ。その中で、5人の中で一人だけ別の選択した者がいるのも面白い。選択が全てである事を教えてくれる絶望的なラスト。
彼等が居たピッツバーグという町は「橋の町」と呼ばれるほどに町のあちこちに橋が存在する。自分の環境から逃れる事が出来るのもどの橋を選択するのか次第。その選択権は自分自身にあるという事を強烈に教えてくれる。
(9/23/09:DVDにて鑑賞)