Cast >> Claudette Colbert (Beatrice 'Bea' Pullman), Warren William (Stephen 'Steve' Archer), Rochelle Hudson (Jessie Pullman, Age 18), Ned Sparks (Elmer Smith), Louise Beavers (Delilah Johnson), Fredi Washington (Peola Johnson, Age 19) ...
Director >> John M. Stahl
Writer >> Fannie Hurst (novel), William Hurlbut
Producer >> Carl Laemmle Jr.
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.25/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 4
These women's works
ビー(クローデット・コルベール)は未亡人となって小さな娘ジェシーを抱えて四苦八苦していた。ある日娘をデイケアに連れて行こうと用意していると、道を間違えたディライア(ルイーズ・ビーバーズ)がやってきた。ディライアも同じく未亡人で小さな娘を抱えており、娘と一緒に住めるメイドの仕事を求めてやってきたのだった。この日からビーとディライアの数奇な運命が始まる。
時代の風潮と映画はきっても切れない関係だ。しかし時に映画は時代の先を行き、時代を引っ張る時もある。アカデミー賞の作品賞にノミネートされたこの作品もしかり。この時代はルーズベルトのニューディール政策によりリベラルな風がアメリカに流れていた。そして黒人映画ではようやくポール・ロブソンというスターが生まれた時代。まだまだ黒人女性がスポットライトを浴びる事など無いと思われていた時代にこの映画は作られた。黒人女性のステレオタイプともなっているメイドで献身的な女性と、その正反対である白人のような肌の色を持つ悲劇的な混血児ムラートで黒人の血を憎む女性...の2人にスポットライトが当てられている。その正反対な女性は母と娘として対照的に描かれている。物語は少々感傷的過ぎる部分もあるが、何よりも女性が自立した姿で描かれているのが気持ち良い。
時代の先を行きオリジナル故にこの映画は歴史に残った。そしてその主人公である女性達が何よりもたくましくカッコいい生き様を見せてくれている。歴史に残るとはこの事だ。
(8/19/09:DVDにて鑑賞)