Cast >> Bennet Guillory (Daniel Holder), Saki Takaoka (Noriko Kubo), Misa Shimizu (Yuiko Hara), Danny Glover (Joseph Holder), Victor Grant (Mickey Holder), Sakura Thomas (Mariya) ...
Director >> Aaron Woolfolk
Writer >> Aaron Woolfolk
Producer >> Aaron Woolfolk, Ko Mori, Danny Glover
Genre >> Drama
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
The Bridge between Love and Hate
既に仕事を引退していたダニエル・ホルダー(ベン・ギロリ)は一人息子のミッキーが日本で事故で亡くなった事を知る。ダニエルの父は第2次世界大戦の時に日本兵に殺されていて、ずっと日本を憎んでいた。そんな理由で息子を日本へ行かせる事に反対していたのに、息子は出て行った。そして画家だった息子が日本で描いていた絵を引き取ってアメリカに戻そうと考えていたダニエルは、息子が居た日本の高知へ向かった。ダニエルは息子が触れた日本に戸惑うが...
橋はいつも途切れた部分を繋げてくれる。街と街を繋げて人々の生活の糧となったり、文化や言葉の違いを埋める時にも「架け橋」なんて言い方をする。この映画の主人公であるダニエル・ホルダーという男性は、日本との心の架け橋を降ろし、大きな壁を長年作り上げていた。何よりもこの映画で面白かったのが、アメリカ人である監督が日本の文化や高知を調べ上げて日本に伝わる話と、この現代劇を完璧に繋げている事だったと思う。ハリウッド的な要素を除き、日本的にゆっくりと情緒豊かに優しく時が流れていく。この映画で触れる日本人は私達日本人だ。今までのアメリカ映画ではそんな単純な事が見れることがなかったと思う。そして日本人は感情を出さないとか言われがちだけど、その日本人が感情を露にした時にダニエル・ホルダーという男性が心を許すそようになるのも面白かった。そういう部分は、やっぱり監督自身が日本人に触れているからだと思う。ダニエル自身が橋となった時に日本人としては嬉しいという感情が生まれると思う。
監督の知識と体験は、今まで本来の姿を描いてもらえなかった日本人の私達とハリウッドの今までの歴史の架け橋となる。そして我々日本人の誇りとなる。
(6/13/08:劇場にて鑑賞)