Cast >> Anderson Sa, Andre Luis Azevedo, Jose Junior, Michele Moraes
Director >> Matt Mochary, Jeff Zimbalist
Producer >> Ravi Anne
Genre >> Documentary
Country >> Brazil
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 5 Music >> 5
I am warrior of the people
ブラジルのリオデジャネイロの丘に無数に存在するファヴェーラ(スラム)の存在。その中から「アフロレゲエ」という音楽によるムーブメントが始まった。
この映画には希望がある。いつもファヴェーラが題材の映画には、暴力が付きまとい希望や前向きという言葉とは正反対の印象を受けた。これでもか!という衝撃的な映像を見せ付けられて、問題点を叩きつけられてきた。ここでは、アンデルソン・サーというファヴェーラで生まれ育った男が立ち上がる。「ムーブメントを成功させるには、そこに住む人達から変わらないとダメなのだ」という。そこに住む子供たちがアンデルソンに「学校なんて行く意味はない」と言う。アンデルソンは子供を説得するが、「ドラックの売人になるのが夢だから、学校なんて意味がない」と突き放す。それでも後ろを振り返ってアンデルソンの顔をまた見る。その時の表情がなんとも言えない。ドキュメンタリーにしか出来ない技だろう。
インタビューでは不慮の事故で危険な怪我をしたアンデルソンが「私は人々の戦士なのだ」とまた立ち上がる。ブラジルのファヴェーラの人々にとって彼の存在こそが希望。そういう前向きな映像が我々の希望ともなり活力となる事だろう。
(7/8/08;DVDにて鑑賞)