SOUL * BLACK MOVIE * ブラックムービー

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

Hav Plenty / 日本未公開 (1997) 147本目

映画本編よりもそのサウンドトラックの方が断然に有名な作品の1つ。ベイビーフェイスからジェイZ、Az Yet、ブラックストリートにフェイス・エバンス、そしてエリカ・バドゥまで... 凄い顔ぶれです。サウンドトラックを持っているけれど、映画を見たことない人が沢山いる事でしょう...

いやいや、映画も中々面白いんですよ。クリストファー・スコット・シェロットという人が監督・脚本・主演という3つ全部やってしまっている作品です。この頃は、こういうインディのロマンス映画が多かったんですよね。所謂「Menace II Society」とかのギャング映画から「Jason's Lyric」とか「Love Jones」とかロマンス映画に時代が移ったのもあるのかもしれないです。インディでも数多くのロマンス映画がありましたね。その中でも才能を発揮していたのが、このクリストファー・シェロットでした。そのシェロットの実体験を元に作られた作品。どこまでが本当でどこまでが映画の為に作ったのか... ラストになると、本当に現実なのか、何なのか?分からなくなりますよ。そういう面白さのある作品です。だって、実際に映画を気に入ってプロデュースについたベイビーフェイスとトレイシー・エドモンズが、映画でもカメオ出演してます。でもプロデューサー役なんだけど、役名が違う...みたいな。映画の構成自体が実験的というか、面白いんです。ありがちなロマンスものだなーと思っていても、最後には引き込まれてしまうでしょう。何かドキドキする可愛いくてチャーミングな映画なんです。

実際にクリストファー・シェロットが惚れた女性はどんな人なんだろう??と検索してみたのですが、名前を入れると結婚した記事がニューヨーク・タイムスにありました。シェロットじゃなくって別の人とでしたが... なんか残念。残念ながら写真は見つからなかったけれど、オバマ支持者とまでは分かりました(笑)。でもその彼女のお母さんが元市長さんという事で、お母さんの写真は見つけました。ここ。このお母さんが凄い人なんですよ。このお母さんの凄さを頭に入れておくと、映画がまた別の意味でも面白く感じられるかもしれないです。

ここでヒロインを演じた女優チェノア・マクスウェルとクリストファー・シェロットは「G / 日本未公開 (2002)」も一緒に製作しています。

感想はここ

(4点/5点満点中:DVDにて鑑賞)