バラク・オバマから手紙が届いた。
もちろん印刷された物で、寄付のお願いだったけど(笑)前に寄付したりグッツを買っているからだと思う。
前に書いたヒラリー陣営の人の発言問題についての分かり易い記事を見つけた。日本語なので是非読んで貰いたい。ここ。ヒラリー・クリントンの発言や差別に対する態度もよく分かって貰えると思う。今まで読んだ記事の中で一番分かり易いし、よく分析されている。
今、オバマは最大の危機を迎えている。
彼が所属している元牧師の発言が波紋を呼んでいるからだ。
その発言とは...
「我々は広島で爆弾を落とし、我々は長崎で爆弾を落とした。(9/11の犠牲者の)数千人よりはるかに多くの人々に対して原爆を落とした。」
さらに続けて...
「chickens are coming home to roost」
チキン...の部分は、マルコムXの自伝や映画を見た方ならピンと来る筈。マルコムXも同じ発言をして窮地に立たされたあの言葉。つまり悪い事をしたら、必ずそのしっぺ返しがあるという意味。
この元牧師の弁明をする為に今週末はずっとテレビに出ていた。もう前に選挙活動からは、この牧師は離れているのだけど、CNNとかでもこの発言を機に離れたみたいな報道。
これにより、オバマの支持率も急降下。ヒラリーどころか、マケインにも支持率負けてる。いや、なぜかマケインが支持率上げているのもその理由なんだけど。このままいくと民主党には勝てない感じ。
この急降下を見て、やっぱりアメリカは宗教というのが最大に占めているのだなーと思った。
そういえば今日の昼にとある店に行ったら、目がクリクリした男の子に「お花如何ですか?」と言われた。お金払うのかな?と思ったし、荷物を沢山抱えていたので「大丈夫よ、ごめんね」と言ったら、お母さんが買った?貰った??花をみんなに分けているようだった。悪い事したなーと思った。どうやら教会帰りの家族だったらしい。お花を貰った男性が店内の全員に聞こえる声で「God Bless You!」と、その花を渡していた家族に言うと一斉に店内から「God Bless You」が返ってきた。宗教国アメリカを見た感じがした。店内にはもしかしたらモスリムやヒンズー教、仏教(いちよう私も)が居るかもしれないのに...
でも当のオバマはいつものオバマを取り戻したようで、キャンペーンで訪れたインディアナ州で素晴らしい演説をしている。
Organizing for Action
掻い摘んで説明すると...
マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺された直後にロバート・ケネディがそのニュースを伝えたのが同じインディアナ州の町だった。そこでロバート・ケネディが話したのは「このまま両者はアメリカ人として顔を合わさずに生活するのか、それとも両者は違う話を持っているが、でも共通の夢を持ち、共通の希望を持っている。私たちはこの道を一緒に歩むという決断も下せる。そして、アメリカをまた再建するのだ...」この言葉を私はよく考える。ここ数週間は特に。私が2004年の大会で語ったように黒人のアメリカもなく、白人のアメリカもなく、アジアのアメリカもなく、ラティーノのアメリカもない。あるのはアメリカ合衆国だ。
でもここ数週間はまた悪い方向に向かっている.... だからと言って、誰かに責任を転換したりする為にここに来た訳じゃない。
我々は共に進まないといけない。それがこのキャンペーンの全て。だから我々はここに居る。だから我々はこの選挙で勝つのだ。そうして変化を遂げていくのだ...
Unite...これはオバマが目指している事だと思う。このアメリカを団結出来るなら、世界も団結出来るかもしれない...
オバマにはまだ色々と問題もあるけれど、ちゃんと説明しているし包み隠さない。ちゃんとお金に関する書類も提出していて、誰でも見れるようにサイトに載せている。透明で分かり易い政治をちゃんと実行しているように思える。有言実行...このことなり。だからこの窮地の中でも、アイオワでの代議士をまた獲得しているんだろうなって思う。