Cast >> Vanessa Williams (L'Tisha Morton), Nashawn Kearse (Isaiah Morton), Tatum O'Neal (Erica), Fredro Starr (Pharaoh), Christopher Scott (James Morton), Rodney Henry (Young Isaiah), Donovan Jennings (Young James) ...
Director >> Anthony Lover
Writer >> Anthony Lover
Producer >> Leslieann Fouche, Gingi Rochelle ...
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
Two Brothers in One Soul
コメディアンを目指しているアイゼイア(ナショーン・ケアーズ)は、10歳の頃に母(ヴァネッサ・ウィリアムス)を病気で亡くしてからは、弟でダウン症のジェームス(クリストファー・スコット)の面倒を見ていた。コメディアンとして行き詰ったアイゼイアは、生活の為に危険な仕事をコメディアン仲間から手に入れる。パーティに参加して封筒を交換するだけのものだったが、酔っ払ったアイゼイアは封筒を無くし...
この作品は挑戦である。今までに障害者を扱った映画「ギルバート・グレイプ」や身体と精神とで違うが「カッコーの巣の上で」などという名作がある。しかしブラックムービーとなると皆無。もちろん黒人の身体障害者だって存在するのに、映画では存在を無視され続けてきた。黒人であること、そしてダウン症であること...に真っ向から向き合った作品。
アイゼイアは多少短絡的であるが、母を愛し弟を愛している。弟の面倒を見る事を、少しプレッシャーに感じてしまう事がある。それは年頃の人なら、理解出来る。時に人には愛だけでは解決出来ない物が生まれてしまうのだ。でも、それを解決するのはやっぱり愛。母が自分の死が近いと分かった時から、家族の大切さや愛の大切さについてアイゼイアが分かるように種をまく。その種が一番重要な時に花開くように...
確かにメロドラマに現代風なドラマを足した作りではあるが、それは家族と愛が大事というメッセージを知るのに効果的だったと思う。「カッコーの巣の上で」のように社会を鋭く抉るような決定的なものはないが、非常に心に残るストーリーである。
2人の兄弟の心が1つだったように、我々の心にもまた新たな関心を1つ生む作品であることには間違いない。
(2/21/08:DVDにて鑑賞)