あれ〜。私の記憶力も怪しくなってきました。この映画のラストは、カーチェイスになって散々追跡した後になんとか銃で悪者を殺して、主人公のトラック・ターナーが颯爽と車で去っていく....
だと記憶していたんですが、全然違うじゃん。どこでどう記憶を違えたのか... はてさて、もはや浮世離れだよ(Byトータルテンボスのアニーの方)。
他のブラックプロイテーションとは違って、狙って笑わせようとしてます。いきなり、ネコの下ネタ。ま、下ネタって程じゃないんだけどね。酔っ払いに、恋人は刑務所の中で、追う相手はピンプ。扱うネタが最低なんですが、これが上手く出来ている。ネコも最後の最後に関わってくるし(途中可哀想だけど)。ま、恋人が刑務所に入っている間、ぶつくさ言いながらネコをちゃんと飼っているのもお茶目です。またこの恋人との関係がお茶目。恋人がお馬鹿な発言をすると、ちゃんと仕事しな〜と言うトラック・ターナー。刑務所から出てきたばかりの恋人が「どうせ私を酔わせてヤルだけなんでしょ!」といえば、「いやいや先に食べさせてお腹一杯にしてからだ」というお茶目なトラック・ターナー。
そんなお茶目なトラック・ターナーを演じたのが、ミュージシャンのアイザック・ヘイズ。そうです、あの有名な「シャフトのテーマ」で、エロイ言葉を連呼し、女性に「シャフト!」言わせてしまいには「おだまり!」と言われていた光る男。普通に...それこそシャフトやハマーと普通に硬派に戦っても、さすがにアイザック・ヘイズは勝てません。そこでお茶目な男で勝負。はまってるんですよね。
オーティス・レディングのアルバムがさりげなくターナーの部屋にある。何か泣けてくる。それが「The Immortal Otis Redding」というアルバム。スタックスよ、永遠に!スタックスこそ、Immortal(不死)である。
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(4.25点/5点満点中:DVDにて鑑賞)