Othello / オセロ (1995) 90本目
最近妄想の中でキウェテル・イジョフォーと共にオセロごっこをしている私ですが、偶然にレンタルのリストのトップがオセロになってました。偶然というか、必然というか...
ローレンス・フィッシュバーンとケネス・ブラナーが適役。ローレンス・フィッシュバーンは、シェイクスピアの劇作を読んだ人が必ず頭に思い浮かべるであろうオセロ像そのもの。島を任せられる程の優秀な将軍らしく堂々としていて、気品とカリスマ性がある。イアーゴーはスティーブ・ブシェミみたいな人間ばなれした人を想像していたのだけど、意外とケネス・ブラナーがしっくりくる。私が読んだときの印象が間違っていたのかもしれない。実はイアーゴーは人間のエゴの塊であって、人間らしい顔を持った人がピッタリだったのかもしれない。
舞台じゃなく映画なので、映像に凝った感じが出ている。海のシーンとか綺麗。ロマンチックな雰囲気が出ていると思う。割りと原作に忠実なのに、なぜか最後だけちょっと違う。新潮文庫の訳者である福田恒存氏の解説によれば、イアーゴーは主役じゃないので死なない...とある。イアーゴーの台詞にも「将軍、血が出ましたよ、でも死なない」とあるし、この映画版の最後は誤解が生じるかな?とも思う。
ポール・ロブソンのオセローも見たかったなー。でも、当面は生きている間にキウェテル・イジョフォーのオセローも見てみたい。ロンドンにてただいま「オセロー」の舞台に立っているらしい。中々の好評で、席はもう取れないらしい。ロンドンへの道のりはとっても遠いので、今はひたすら妄想の中で楽しむしかない...
私が一番妄想しているシーン
キ「犯した罪の事を考えろ!」
私「それはあなたを愛したことだけ」
感想はこちら。
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)