Cast >> Cora Lee Day (Nana Peazant), Alva Rogers (Eula Peazant), Barbarao (Yellow Mary), Trula Hoosier (Trula), Umar Abdurrahamn (Bilal Muhammad), Adisa Anderson, Tommy Redmond Hicks (Mr. Snead) ...
Director >> Julie Dash
Writer >> Julie Dash
Producer >> Julie Dash, Arthur Jafa, Steven Jones
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 5
A Griot lives
サウスカロライナ州沖には孤立された小さな島々からなるシー・アイランドがある。そこには西アフリカの文化を今でも守るガラが住んでいた。1902年の事、ピーザント家女家長のナナ(コラ・リー・デイ)が一家を守っていた。しかし一家は島の貧しい生活から逃れようと、メインランドへの移住を計画し、ナナとキューバで娼婦をしていた娘だけが島に残る事になり、最後の家族の晩餐を迎えるが...
女流監督ジュリー・ダッシュの才気溢れるノスタルジックで、想像豊かな映像と物語。女性らしいファンタジーとロマンティックを感じます。それは、映像にも表れているが撮影監督のアーサー・ジャファは、男性だったりするのだ。ガラや島の風景が美しく見え、ノスタルジックを感じ、この映画が「アメリカ国立フィルム登録」されたのも、このジャファの才能に頼る所が多そうだ。
ただ女性が女性を語ると、どうしてもフェミニズムが露出しすぎてしまう時があるように感じる。その分、男性が弱く描かれてしまっていたのも残念。
また当時そのままを意識したのか、言葉も当時のものを使用していたので、分かりにくい...すなわち伝わり難い部分もある。その割には、貧しいはずの家族が綺麗な洋服を着ていたのも、映像に拘り過ぎたのかもしれない。
とは言え、人々をガラというのに興味を持たせる魅力を持っている作品である。まだ生まれぬ、しかもその島を知らない生まれていない女の子がナレーションを務め、物語を語る。という事は、しっかりと女家長のナナが守りたかった事が、守られている事を観客は知ることになり、物語のもった強さを感じる事だろう。
(7/16/07:DVDにて鑑賞)