Cast >> Tom Cruise (Jack Harper), Morgan Freeman (Malcolm Beech), Olga Kurylenko (Julia Rusakova), Andrea Riseborough (Victoria Olsen), Nikolaj Coster-Waldau (Sykes), Melissa Leo (Sally) ...
Director >> Joseph Kosinski
Writer >> Joseph Kosinski, Arvid Nelson, William Monahan, Karl Gajdusek, Michael Arndt
Producer >> Joseph Kosinski, Peter Chernin, Ryan Kavanaugh, Dylan Clark, Barry Levine
Genre >> Sci-Fi
総合ポイント 4点/5点満点中
内容 >> 3 演技 >> 4 演出 >> 5 音楽 >> 4
"I want mankind to survive. This is the only way."
2077年、60年前の異星人スカヴェンジャーズとの戦いで、殆どの人類が滅びた。ジャック・ハーパー(トム・クルーズ)は、残された人類の数少ない一人で、恋人のヴィクトリア(アンドレア・ライズボロー)と共に過去の記憶は消されていたが、サリー(メリッサ・レオ)からの指令の元、地球を監視していた。そして地球をパトロール中に、ジャック指令を無視した時に、スペースシップの残骸を見つけた。そこには生き残っていた人々が眠っていた。その一人ジュリア(オルガ・キュリレンコ)を救いだした。ジュリアはなぜかジャックの名前を覚えていた。ジャックとジュリアはマルコム・ビーチ(モーガン・フリーマン)に捕らえられた。ビーチは生き残った人類をまとめ、軍を指揮していたのだった。そんなビーチからジャックは信じられない事実を知る事になり...
タイトル「オブリビオン」とは、完全に忘れられているという意味。トム・クルーズは2077年にすっかり宇宙から完全に忘れられた「人間」と、自ら何かを忘れている男を演じている。物語は沢山の脚本家が集まり練った割には、お粗末感が漂っているけれど、何だか分からないけどそれを超越してしまったトム・クルーズ感と監督のジョセフ・コシンスキーとソニーの4Kカメラの映像美のお陰で、なんだかんだと2時間見せられてしまった。もし宇宙戦争みたいのがあって人類が滅びることがあるなら、やっぱり生き残るのはトム・クルーズかウィル・スミスなんだろうねーという人類最強説をトム・クルーズには感じてしまう、トム・クルーズ感。最強には見えないんだけどね。なぜかこの映画を観ると納得させられてしまう。そしてなぜかダースベイダーみたいなコスチュームで残り少ない人類をまとめるモーガン・フリーマン。こちらも設定からお見事!としか良いようが無い程。私もモーガンに身を委ねます。
ちなみにタイトルの「オブリオン」には、法律用語で恩赦という意味もあるらしい。なんだか今は複雑な世界情勢だけど、この映画を観ると逆に人類を滅ぼさせるのは、この映画の敵じゃなくて、人類そのものじゃないか?と思ってしまう。まあありえない世界観を描いた作品だからこそ、トム・クルーズが最強に思えてくるのかもしれない。
(4/19/13:劇場にて鑑賞)