WOW!!
私が書いた通りになってしまいましたね!
それほど今回のオスカーは読みやすかったという事でしょう...
脚色賞のジェフリー・フレッチャーは私も泣いた。前にも書いた通り、アフリカ系アメリカ人として脚本・脚色部門での初の受賞となりました。予想した通り、監督と作品は無理で今回も「水晶の階段」ではなかったですが、それでも一歩また上ったのではないでしょうか??
その初の大仕事でオスカーを取ったラッキーなジェフリー・フレッチャーも決して「水晶の階段」を駆け上がってきた訳じゃありませんでした。IMDBにも載らないような小さなショートフィルムの監督や脚本を書いてきて、やっとあそこまで上りつめたのです。元々映画好きだった少年は、ニューヨーク大の有名な映画学部を出て、マーティン・スコセッシやスパイク・リーの下で修行。そして「Precious: Based on the Novel Push by Sapphire / プレシャス (2009)」だって最初は大きな作品じゃありませんでした。オスカーでも語られていたように、DVDで公開されそうな作品でした。今もコロンビア大学やニューヨーク大学にて準教授として映画を教えているそうです。ジェフリー・フレッチャーがオスカーのスピーチでも感謝の言葉を述べていた兄弟ですが、兄のバディはジェフリーよりも先に有名です。映画の分野ではありませんが、ハーバード大卒でイエール大学でも学んでいる秀才。働いているときに有名な企業に勤めていましたが、その時に人種差別として会社を訴えております。今は慈善活動をしているようです。頭のいい兄弟なんですね。
そしてモニーク。黒人女性のスタンダップコメディアンヌとしては、ウーピー・ゴールドバーグに続いて2人目。しかも同じ助演女優賞のカテゴリーでの受賞。モニークについては、こちらを。大きな白い花の飾りが素敵。ドレスは日本人デザイナーのタダシ・ショージのドレスらしいです。
泣けたと言えば... 私の青春を豊かにしてくれたジョン・ヒューズのトリビュート。モリー・リングウォルドとマシュー・ブロデリックが出てきただけで泣きそうになった。私の青春そのものでした。そこでもサプライズがあって良かったです。ジョン・クライヤーまで!ジャド・ネルソンのあの今だに斜めな感じも泣けた。ジョン・ヒューズの息子達はそっくりでビックリ。なんでもジョン・ヒューズの映画化されていない脚本が見つかったとか...楽しみですわ。
「The Hurt Locker / ハート・ロッカー (2008)」は最後まで色々とゴタゴタがありましたが、無事に取れて良かったですね。観客よりも批評家が勝った...そんな今回のオスカーだったと思います。それにしても元夫婦が大事な席で前後になるなんて、懐が大きいというか...意地悪というか... でもキャスリン・ビグローはクールだね。受賞した時には元夫とハグしたり握手したりしないで、ハリウッドが望むようなドラマを生み出さなかった。背も高くて綺麗な女性が勝つなんて、嬉しいじゃないですか!ウェイアンズ家族の一人がジョークで言っていたけれど...「キャメロンとの離婚協議書にキャスリンがオスカーを勝つ事を載せていた」なんて意地悪で書いてました。ビグローは女性から見てクールでカッコいいな。私が今一番期待しているのが、この映画にも出演しているアンソニー・マッキー。彼のような人をオスカーのステージで見るのは本当に気持ちがいいものです。次は個人賞であのステージに上がってもらいたいものです。彼ならそのチャンスが十分にあるし。
サンドラ・ブロックのラジーとオスカーの同時受賞は、完璧にラジー賞の方が企んでしてやった感じですね。レッドカーペットでは超緊張している感じでしたが、ステージに上がってしまえば、さすがに上手い。それでも最後に抑えきれずに泣いていたのが、こっちも感動しちゃいますね。
ロジャー・ロス・ウィリアムスがドキュメンタリーの短編部門で受賞。ウィリアムスはサウスカロライナのガラ。ガラとは、サウスカロライナの小さな島々に住む西アフリカの文化を守る人々。映画はジンバブエの21歳のシンガーソングライターで、生まれながらに障害を抱えた女性のドキュメンタリー。しかしステージに上がる予定じゃなかった製作者の一人?の女性があがって、ロジャー・ロス・ウィリアムスのスピーチを乗っ取るハプニング。
という事で、写真はもっとTumblrにて徐々にアップしていこうと思ってます。
見逃した方はオスカーのオフィシャルサイトでどうぞ。受賞者のリストだけでなく、スピーチや裏側が見れますよ。