ロサンジェルスで元ギャングで、今はピースメイカーとしてギャング達の更生する為の団体を作ったり、映画でもロサンジェルスのギャングがテーマだとコーディネーター等もしていたボー・テイラーが42歳の若さで亡くなったとの事。口の組織がやられてしまう珍しいガンを患っていて、それが頭や首に回っていたとの事。。この前発表されたイメージアワードにもノミネートされていたドキュメンタリー「Made in America / 日本未公開 (2008)」の成功は、このボー・テイラーの力なしには出来なかったと思います。
テイラーは1966年にテネシーで生まれ、5歳の時にロサンジェルスにやってきた。14歳で地元のギャングのクリップスのメンバーになり、18歳で高校を卒業をしてアメリカ海軍に入る。4年海軍に所属して名誉除隊して、ロサンジェルスに戻るが仕事が見つからずまたギャングメンバーとしてドラッグの売人等をしていた。そんな時に命辛々生き残った経験をした時に既に200近くの葬式に出席してきた事を思い出し、ギャングを辞める決意をする。そして「ユニティ・ワン」という団体を設立。ギャングメンバー達に銃を置く事を提案するようになる。その時には自ら敵対していたギャングにも声をかけに行ったという。ギャング達も経験者であるボーの話を真剣に聞いたという。同じように活動している人によればボーは「彼は一生懸命働く事を説いた、言い訳なんかするんじゃないと」と答えている。
ボー・テイラーはそしてギャングの声を世界に届けたその功績もあると思います。
安らかに。
Former Crip became gang mediator, peacekeeper - latimes
ボー・テイラーについてはタイム誌が何度か特集しております。