- 作者: 林壮一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/01/17
- メディア: 新書
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光文社から出ている新書です。新書なので、多分アメリカの公立の学校ってこんな感じという外から見た感じを統計とかそういう当たり障りのない事を突っ突いている感じかなと思って買いました。全然違いました。著者の方はアメリカでボクシングの事を書きたいとフリーライターになり、ひょんな事からチャータースクールの「日本文化」の非常勤先生へ。実はチャータースクールの事は知らなかった。うちの学区にも、テストで名前さえ書ければ入れる高校とかありました。そんな感じかな?誰でも受け入れてくれる学校。
子供達との対話が自然で面白い。ちゃんと子供達の名前や写真が出ているので、それも面白かったです。一人一人がどう成長していくんだろう?と思ったら、読むのが止まらなくなりました。この前見た「The Marva Collins Story / マーヴァ・コリンズ ストーリー (1981)」とか、モーガン・フリーマンの「Lean on Me / ワイルド・チェンジ (1989)」のような面白さ。いや、日本の「GTO」とか「スクール☆ウォーズ」かな。「金八」とはまたちょっと違うんですよね。著者の方がハッキリその「スクール☆ウォーズ」を意識したって書いてるのも面白かった。ちゃんと現場を中から見た本でしたね。
彼等はきっと対等に話してくれるこの先生のような人を待っていたんでしょうね。こうやって日本人がアメリカで頑張っている姿を知るのは誇らしいですわ。彼の行動力は、アメリカに住んでいる日本人の人々に勇気を与える筈です。彼に日本文化を習った生徒達は、いつかどこかできっと見知らぬ日本人に出会った時に「日本語習ってたんだよ」と気さくに話しかけるだろうね。ティオとブランドンが愛らしい性格。
今度はオバマを絡めた「底辺のアメリカ人」という新作を出版したらしい。こちらも手に入れるのは時間掛かると思うけどいずれ読む。