Cast >> Sun Ra (Himself), Raymond Johnson (The Overseer), Christopher Brooks (Jimmy Fey) ...
Director >> John Coney
Writer >> Sun Ra, Joshua Smith
Producer >> Jim Newman
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
We are all instruments. We are all meant to play our part
サン・ラー(サン・ラー)は、音楽で人々を解放し黒人を宇宙に戻すためにやってきた。しかし、オーバーシアー(レイ・ジョンソン)がそれを邪魔しようとして...
この映画を見ていて「自由」、「自然」、そして「絶望」という3つの言葉が頭に浮かんだ。サン・ラーはその彼の音楽が現すように「自由」である。彼の発言もまた「自由」である。この映画での彼の台詞はすべてサン・ラーによって書かれたという事。それ故に「自然」を感じる。彼のような独特の雰囲気を不自然に作るアーティストも多いけれど、彼は本当に「自由」で「自然」だ。その彼がこの地球はダメだからと宇宙に思いを馳せる部分に私は「絶望」を感じた。しかし子供達という未来に期待を託し、彼等が活躍する辺りに希望が生まれる。
またこの映画は映像やその作り方で遊び心を忘れてないが、実に政治的でもある。サン・ラーの敵となるのが、オーバーシアーという男。このオーバーシアーは奴隷時代には奴隷の見張りという言葉でもあった。そのオーバーシアーが現代的で欲に支配され、欲で支配しようとしている。
我々はみな楽器であり、それぞれのパートを演奏する為に生まれてきたという。美しい衣装や遊び心のある映像等で目を楽しませ、サン・ラーの自由な曲や台詞で耳で楽しませ、それだけでなく脳も楽しませてくれる。我々の想像力と行動力はサン・ラーが示したように天文学的に果てる事はない。
(10/09/08;DVDにて鑑賞)