Cast >> Tyrese Gibson (O2), Meagan Good (Coco), Larenz Tate (Lucky), The Game (Meat), Henry Hunter Hall (Junior) ....
Director >> Vondie Curtis-Hall
Writer >> Vondie Curtis-Hall, Darin Scott
Producer >> Russell Simmons, Stan Lathan ....
総合ポイント >> 4.5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 4 Direct >> 5 Music >> 4
If your eyes open and listen them, this is waist-DEEP movie
O2(タイリース)は、先の2度の刑罰により、あと1回捕まるともっと重い刑罰を科せられる事になっていた。量販店の警備の仕事をして、大事な一人息子ジュニア(H・H・ホール)を養っていた。家族のラッキー(ラレンズ・テイト)にジュニアの学校のお迎えを頼んでいたが、急に断りの電話を受け取り、仕事から無理矢理帰ってジュニアを迎えに行った。1番最後まで学校に残り不安を感じたジュニアに、O2は「お前の為には、絶対に戻ってくる」と約束した。その帰り道に道端で声をかけてきたココ(ミーガン・グッド)に気を取られている間に、ジュニアが乗っていた車ごと盗難に遭い...
普通のアクション、普通のドラマ...普通のギャングスタ映画として見られがちな内容かもしれない。ところが、少し目を見開いて見てみると、中々な社会の批判を感じられる映画。例えば、オープニングではラジオやテレビで「今年のLAは記録的な暑さを観測し、多数が熱射病で死亡」なんて流している。その後で、O2とココはビバリーヒルズと思われる高級住宅街を始めて体験する。今年(2006年)のLAも記録的な暑さを記録したばかり。なぜか熱射病で亡くなったのは、1番家に電力が必要そうなビバリーヒルズなどの住人じゃなくって、低所得者が多く住む街の住人達。彼らは、食べていくのがやっとな状態なのに、その大事な食が入った冷蔵庫も電力が貰えずに腐らせた事だろう。と、O2とココが豪邸にいる間にふと思い出す。それには、ココの台詞にもあったと思う。コンプトンという、ハリウッドとさほど離れていない場所に住みながら、「一度もハリウッドに来た事がないの」と告白する。
また、警察の腐敗もオープニングのラジオやテレビで分かった分、どんどんO2とココに感情移入が簡単になる。2人は、現代のボニー&クライドにぴったりだ。2人のルックスや雰囲気もいい。それでいて、ビック・ミートを演じたラッパーのザ・ゲームもそのゲームが乗る車も、今を反映していて良かったと思う。
一見普通でありがちな映画に見えるけど、目を見開いて耳を傾けると、現在の多くの問題にぶち当たる。カーアクション等のエンターテイメント性にも優れている、意外な秀作。
(11/18/06:DVDにて観賞)