Cast >> Jet Li (Danny), Morgan Freeman (Sam), Bob Hoskins (Bart), Kerry Condon (Victoria), Vincent Regan ....
Director >> Louis Leterrier
Writer >> Luc Besson
Producer >> Luc Besson, Jet Li ....
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 4
アクションがドラマになった瞬間。
孤児となったダニー(ジェット・リー)は、人間というよりも闘犬のようにボス(ボブ・ホスキンス)育てられた。寝る場所も檻の中。人間としての生き方を奪われたダニーは、檻の中にあった「ABC」の絵本だけが、心のよりどころ。ダニーは、なぜか「P」に書かれていたピアノに心を奪われた。ある日、戦う為に置き去りにされた場所が、アンティークのピアノ売り場だった。そこで、盲目のピアノ弾きサム(モーガン・フリーマン)に出会い、ダニーは初めてピアノに手を触れる...
アクション映画は、良質なドラマとはかけ離れているように、いつも思われている。アクション映画は、アカデミー賞みたいな物からも除外視される事が多い。最近ニュースになったスタント部門が完全に無視されたのも、それの表れだと思う。
アクションの部分とドラマの部分が、いつも別々でまとまってないから、批評家とかには嫌われるのかもしれない。
所がこの映画は、アクションがドラマなのだ。ジェット・リーが演じるダニーが戦う度に、心が痛む。話が進み、ダニーが自分の為に戦う時には、全く違う「がんばれ」という感情で見る事が出来るのだ。話しが進む分、アクションが成長する。凄い映画だ。アクションが無かったら成立しない程に、ドラマとアクションが溶け込んでいる。また、不思議な事に大きな笑いが起こるのも、この映画の凄い部分。それも、やっぱりこの映画のドラマ的なダニーの幼児性と溶け込んでいる。それに加え、モーガン・フリーマンが演じたサムの明るさが、ダニーの幼児性とは逆で大人的なのが、面白い。冒頭からずっと青がベースの色だったのが、サムが出てきた辺りから赤が基調となって、画面が明るく暖かくなる。
アクションが本当に感動する映画。ドラマが最高にアドレナリンを放出する映画。
(7/1/05:劇場にて観賞)「100本映画」の時から点数変えました。