Cast >> Queen Latifah, Jimmy Fallon, Gisele Bundchen, Ana Cristina De Oliveira ....
Director >> Tim Story
Writer >> Luc Besson
Producer >> Luc Besson
総合ポイント >> 3点/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 3 Direct >> 3 Music >> 3
掛け合いタクシー。
私が女だからかもしれないが、タクシーに乗ると、いつも緊張感に包まれる。日本でもアメリカでもタクシードライバーと言えば、大抵男性。話しをしても何か居心地の悪さを感じてしまう。
ところが、このNYのタクシーには、そんな居心地の悪さが無い。この映画にはリアリティなんて無視。主人公の2人が突然タクシーで居合わせる(「コラテラル」も同じだ)。掛け合い漫才のように、急にお互いのマイナス面を埋めあおうとする。しかも、どんどんとストーリーがゲームのように進んでいく。画面から溢れるそのスピードの迫力に負けて、いつの間にか主人公を応援している自分がいるのだ。クイーン・ラティファと、男前のヘンリー・シモンズのカップルもありえない...と思いつつ、ちょっとそれが面白かったり。
でもすぐに、無意味なセクシーシーンに興ざめして、居心地の悪さを感じた。そんな時、ふと「主人公がクリス・カッタンでも同じだな」なんて意地悪に思えてしまう。それは、他の主人公も然り。
それでも、主人公お母さんの登場シーン等、面白いシーンも多い。あんなタクシーに乗りたいと思わせるラティファのキャラクターも良かった。
カスタムカー仕様のタクシーに興味深々。今人気のMTVの番組「Pimp My Ride」みたいに、その改造工程とか上手くストーリーに混ぜて見せてくれたら、もっと面白くなっただろうに。監督が「Barbershop/バーバーショップ」のティム・ストーリーなので、もっと巧くカルチャルな「Pimp My Ride」になると勝手に想像していたのに、普通に「Fast and Furious/ワイルド・スピード」みたいな映像ばかりで、ゲームぽかったのが残念。
ゲームが面白おかしく勝手に話すようになったら、こんな感じになるのかもしれない。