カテゴリーをブラックアクターとしたけれど、この「ブラック」の意味を「アフリカ系アメリカ人」にしてしまうと、彼女の場合はそれに入らない。IMDBによると、プエルトリコ、キューバ・アフリカン、アイリッシュ、ネイティブ・アメリカンの血が入っている。昔のアメリカでは、アフリカ人の血が一滴でも入る*1と、「黒人=ブラック」になるので、キューバ・アフリカン(キューバのアフリカ系もアフリカからの奴隷)の血が入っているので、その点ではブラックになるのかもしれない。
そんな彼女が、逮捕された。逮捕されたと言っても、ドラックとかそんな下らない事じゃない。
アメリカでは、ニューヨークで共和党大会が開かれている事は、ニュース等でご存知だろう。また、そのニューヨークでは、共和党(主にブッシュ政権)に対する、抗議デモが毎日のように行われているのも、皆さんニュースでご存知でしょう。その抗議デモに、女優のロザリオ・ドーソンがニューヨークで映画撮影中に、参加し、逮捕された。
そのロザリオ・ドーソンって誰?って思っている人に、もっと詳しく。
スパイク・リーの映画「He Got Game/ラスト・ゲーム」では、本物のNBA選手レイ・アレンと共演し、レイ・アレンをお金の為に残酷にも振っていた。
「Light It Up」では、時のシンガー、アッシャーと共演したり、「Men In Black II」では、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズに挟まれて、ヒロインを演じ、オリバー・ストーン監督の次回作「Alexander」では、コリン・ファレルと共演し、2人の間にロマンスがあったとか、なかったとか... ちょっと前には、「リデック」とのヴィン・ディーゼルとのロマンスも噂された。
ドーソンのお母さんが、プロのボーカリストだったので、ロザリオ自身にもその才能があるのか、女優なのに、ミュージシャンとも親交があるらしく、ファレル・ウィリアムスの「Frontin'」のビデオに出たり、アウトキャストの、アンドレ3000の曲「She Lives in My Lap」にも参加していた。(歌ってる訳じゃないけど)
デビューは、ラリー・クラーク監督の「KIDS」。ニューヨークのどこかのポーチで座っていた時に、スカウトされたのが、デビューのきっかけ。
またデビュー当時は「新進ブラック女優」として、エージェントが売り出したが、後になって本人が自分のヘリテージを上のように語った為、色々と憶測をよんだ。
けれど、そのように「ブラック」や「ホワイト」、「ヒスパニック(スペイン語圏の人々)」、「アジア」等と分けさせた、ハリウッドの仕組みが一番悪いのかも。
*1:参考映画作品-「ショーボート」