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映画史上最もグロくいけない世界を観てしまう『Kuso』

フライング・ロータス。人気の音楽プロデューサー/DJ。あのアリス・コルトレーンの兄弟姉妹の孫息子。という事は、あのジャズの巨人ジョン・コルトレーンとも繋がっている音楽界のサラブレッド。そんなフライング・ロータスが本名のスティーヴン名義で映画初監督に挑んだ作品。しかもあのPファンクのジョージ・クリントン御大が出演!と聞いたら、音楽ファンはざわつく事になる筈だ。いや、祭りだ!祭り!とは言え、日本語が分かる人にはタイトル『Kuso』?って思った筈だ。そうだ、あの『Kuso』なのです!という訳で、かなーーーりグロい。

ニュースではLAで地震が遭った事を伝えているが、顔が荒れている男(バスドライバー)がニュースセンターに飛び込んできた。とんでもない事を歌い始めた。どうやら秩序はもう無い。どこかの汚いアパートの一室。ミッシーとケネス(アイーシャ・ロシェール&オウミ・ズミ)が寝ようとしていた。疲れていると寝ようとするケネスを犯すミッシー。林の中にある汚い小屋にいる白人の2人。女は男に薄汚い虫が這っている食事を出し、女は素手で虫を射止める。LAの街で色んな人が地震の後に生活しているが...

って話まとめられるか!って上の書いていて怒りたくなりましたよ。LA地震の後に様々な人々の人生が交差していく『Crash / クラッシュ (2005)』のような群像劇です!なんて書いたら、私はポール・ハギスとそのファンの方々に刺されかねないw。違いますからね。全然違いますから!5組位の人たちがこの映画では出ているかな?をそれぞれ違う手法で撮っている。と、やっている事は割と面白かったりする。8ビット系のゲーム風だったり、アニメだったり...で、『An Oversimplification of Her Beauty / 日本未公開 (2012)』を思い出させるなんて書いたら、これもテレンス・ナンス監督とそのファンの方々に痛恨の一発を食らわされる事になってしまうw。ナンス監督は美しさを追求、フライング・ロータスは汚さを追求。もうずっと、汚い→グロい→グロイ→汚い→汚い→汚い→エロい→汚いの連続!映る物全てが汚い!

とはいえ、私は何だかんだ言っても最後まで観ちゃってますからね。最後のセグメントが冒頭のセグメントに戻るんですが、そこが上手い。白人の男が被った黒い被りものとか、ああいうのを観ると何か言いたい事はあるのかな?とは思った。途中のLAの街に飛んでいた謎の飛行物体が良かった!冒頭のクレジットがカッコいい。でもラストのクレジットが、この映画らしく超ーーー下品過ぎるw。

そして冒頭で書いたようにあのジョージ・クリントン御大が出演。超怪しいヤブ医者役w。怪しいというか、事実危険なヤブ医者w。ファンの人はあれを見たらどう思うんだろう?私は流石ファンクに徹してらっしゃるなと思いました。英語ファンクそのもの意味かと。70歳を過ぎて、若手を信用するその心意気が素晴らしい。

あと、ムック(ガチャピンの相棒の方)みたいなキャラが2匹?2人?居た。マゾとカゾくん。その声を担当しているのが、人気コメディアンのハンニバル・バレスとドンネール・ロウリング。見た目は派手なムックみたいで可愛いけど、滅茶苦茶悪いムックw。笑えるよ。

私も相当覚悟して観たのですが、なぜか横っ腹が痛くなりました(実話)。相当汚い物を観ると、人は横っ腹が痛くなるらしい。これ、サンダンス映画祭でプレミア上映されたのだけど、多くの人が途中で退席。そのニュースにフライング・ロータスは「400人中20人位だろ」と呑気に話している。まあそれくらいの器と覚悟がないと、この映画は作れません!

まあ...薦めない。ジョージ・クリントン御大のファンの方にも薦めない。って、私ちゃんと書きましたからね!観て文句言われても責任取りませんから!自己責任でどうぞw

Kuso / 日本未公開 (2017)(4点:1568本目)