1993年、ショーン・コムズ事、パフ・ダディ(当時)はインターン時代から働かせてもらっていたレコード会社のアップタウンを首になる。アップタウンでは、メアリー・J・ブライジやジョデシィという人たちを成功させたが、頭にきて男性を殴って解雇された。音楽とビジネスの臭覚に長けたパフ・ダディは、新人のラッパーだったノートリアス・BIGとクレイグ・マックを引き連れ自ら音楽レーベル会社「バッド・ボーイ・レコーズ」を設立。会社にとって初リリースとなったクレイグ・マックのシングル「Flava In Ya Ear」がいきなりの大ヒットし...
バレているとは思いますが、西vs東、2パックvsビギー...だったら、当時から完全に2パック派でした。もちろんビギーも好きよ。どっちかと言えばの話。とはいえ、私にとってのバッド・ボーイは112とニュー・エディションですね(マリオ・ワイナンスはバット・ボーイじゃない方が好き)。そして西か東というより、南が好き!な私には8Ball & MJGですよ!初期の頃の方が断然に好きですが、彼らがバッド・ボーイから出した「Living Legends」もそこそこ好き。ニュー・エディションも同じくMCA時代の方が断然に好きだけど、バッド・ボーイズで出したアルバムもそこそこ好き。ジャム&ルイスの「Re-Write the Memories」と「Newness」だけは今でもヘビロテで聞く。ビギーやメアリー・Jとかジョデシィとか見つけてきてプロデュースするあたりは、やっぱりディディ(現在)は才能はある。でも、今でも第一線で頑張っているのは、メアリー・J位。ディディの所は消耗品的な所があるなって前から思っていた。良いアーティストを探してくるけれど、みんな長続きしない。みんなアルバム1枚か2枚で去っていく。3枚まで作ったのはフェイスと112、そしてディディ本人。という訳で、このレーベルも色々とあったんだろうなーとは思う。特にお金が絡むと「Mo Money Mo Problems」なのでしょう。私もShyneの件はまだディディを許した訳じゃない。
そんな色々な事を乗り越えて、ディディはバッド・ボーイズのリユニオンツアーを目論む。トータルに至っては、10年以上ぶりのステージ。そんなトータルにも容赦なくディディは厳しい注文を付けていく。このリユニオンツアーを任されたのが、『In Living Color / 日本未放送 (1990-1994)』の元フライガールで、マイケル・ジャクソンの振付も担当したロリーアン・ギブソン。このドキュメンタリーは、そんなバッド・ボーイズ・レコーズが出来ていく所、そして去年2016年に行われたリユニオンツアーの舞台裏を、当時の映像やインタビューで振り返っていく。参加しないクレイグ・マックにスタッフが電話しているシーンとか、ディディのジェームス・ブラウンとニーナ・シモンに心酔している所とかは面白い。
とにかくすごいスピードで展開していく。そこもうちょっと見たいんだけど?や、そこは本来の音でいこうか?と思ってしまう観客をも置いていくスピード感。特にDMXがドラムセットに座った所は、とても絵になっていたので、もうちょっと見せてよ!とは思った。
完全にパフ・ダディのPディディによるディディとショーン・コムズのためのドキュメンタリー。
Can't Stop, Won't Stop: A Bad Boy Story / 日本未公開 (2017)(3.5点:1562本目)