今回の『Collateral Beauty / 素晴らしきかな、人生 (2016)』も興行成績で失敗したそうである。「も」。ウィル・スミスは大(x1億回)好きなのでこんな事は書きたくないのだが、2012年の『Men in Black 3 / メン・イン・ブラック3 (2012)』を最後にどうも滑っている印象だ。今回はケイト・ウィンスレットにキーラ・ナイトレイ にヘレン・ミレンという豪華過ぎる3人の有能女優を共演者にして「も」興行成績で失敗。私的にはあのマイケル・ペーニャが出ているのだから、絶対に泣ける映画なのだと思っていた。
ウィル・スミスは今回、ニューヨークの広告代理店で成功したが、色々あって、今は鬱...という男を演じている。で、共演者たちがウィルの為会社の為に手助けするのだ。まあよくあるハリウッド系「イキロ!」という道徳・自己啓発的映画である。
分かる。ウィル・スミスは才能のある俳優だと認められたいという事を。ウィル・スミスと言えば、軽快な語り口でしなやかな走りが特徴的。彼の唯一無二とも言える、生まれながらの明るいキラッキラのスター性は、逆に「演技派」という部分を曇らせてしまう。だからこそ、最近こういう系の作品選びをしてしまう。違う!『After Earth / アフター・アース (2013)』でも書いたけれど、また書くよ。私たちが見たいウィル・スミスはそうじゃないんだ!というか、ウィル・スミスに演技の才能がある事は百も承知なのだ!このような映画に出て証明する必要なんてもうないんだ。肩の力を抜いて、いつもの誰にも持ってないあのキラッキラのスター光線をスクリーンで輝かして、私たちにこれでもかと浴びせて欲しいのだ。
ウィル・スミスの次回作になるであろう『Bright』という作品は未だベールに包まれているが、ウィル・スミスが身体を動かす事にはなっているらしい。タイトル『Bright(キラッキラ)』もウィル・スミスのそのもので最高じゃないか!そして何よりあの『Bad Boys / バッド・ボーイズ (1995)』の続編3&4の制作が控えている。良いんだよ、それで良いんだ!
Collateral Beauty / 素晴らしきかな、人生 (2016)(1519本目:3.25点)