この手の豪華アンサンブルコメディって割りと外している事が多いので悩んだけれど、まあ百聞は一見にしかず... とりあえず見ましょうよという事で観ました。まず面白いのが、アラバマ州が舞台!現代の南部が舞台だと、絶対にアトランタが舞台になってしまうので、まずそこがユニークで気に入った!そしていきなりのフォー・トップスの「Ain't No Woman Like the One I Got」がこの作品の名刺代わりになっているのも好き!それだけじゃなくて、フォースMD'sとかTroopとかスリック・リックとか...で、クラシックな名曲だけじゃなく、T-Wayneの「Nasty Freestyle」とか新しい曲もあったりと(・∀・)イイ!!んですよ。割とオーソドックスなホリデー映画かもしれないけれど、デビット・E・タルバート監督はそれでもオリジナリティ出してくるかなと。この監督は説教臭さを感じないのが良いですね。見やすいです。あのウォルター(ダニー・グローバー)とメイ(モニーク)のスイートポテト・パイのシーンは最高だった。この2人だから出来たシーンでしょうねー。そしてマイナーなブラックムービーのオマージュもちょいちょい感じられたのも好感度が高い一つ。モニカ(はいあの女性シンガーの)が、ダイナーのウェイトレスで赤毛っていうのは、完全に『ATL / 日本未公開 (2006)』へのオマージュだよね。笑ったわ!あと、ダニー・グローバーも彼の映画の名台詞とちょいちょい入れているのが楽しい!ケリー・ヒルソンの役は元彼のサージ・イバカへの当てつけなのかな?男性の方が元シアトル・スーパーソニックスの選手なのが笑った。ちょうどイバカがプレーした年にOKCサンダーになってしまったので、スーパーソニックスではプレーはしていないけれど、ドラフトされたのはスーパーソニックス名義。と、ブラックムービー&スポーツのリテラシーが必要ではありますが、分かると最高に楽しい映画。そう、楽しいホリデー映画です!
(4.25点/5点満点中)
Almost Christmas / 日本未公開 (2016)