The Walking Dead / 日本未公開 (1995) 1446本目
某大人気ゾンビTVシリーズと同じタイトル(同じタイトルなら某要らないね)の作品。これねー、もう何度観たか分からない!って位好きな作品。だけど、アメリカですらDVD化されておらず、私はビデオ(しかも多分TV放映から録画した)ので、DVDに落としたんですが、これがまああああああ画像が悪い!トラッキング(10代の皆さまビデオのトラッキングって知ってる?)がもうねガチャガチャ。是非ともDVD化して欲しい映画の一つであります!!と力説した所で、この作品はゾンビは出て来ませんが、死んだような人々がベトナム戦争で... 嗚呼切ない。なぜこんなに切ないのだ!
1972年の北ベトナム。徴兵されたであろうアメリカ海兵隊員たち。捕虜収容所から生存者を避難させる新しい任務の説明を受けていた。ヘリコプターで向かう彼ら。しかし到着するとすぐに奇襲に遭う。命からがら逃げたのがバークリー2等軍曹(ジョー・モートン)、ブラッチェ2等兵(エディ・グリフィン)の2人だった。2人は無線機をどうするかで喧嘩となってしまう。取っ組み合いになった時に、手榴弾が飛んできた。バークリーはブラッチェを助けた。そこに足を怪我したブルックス1等兵(ヴォンティ・スィート)を背負ったエヴァンス(アレン・ペイン)がやってきた。4人はこの任務が終わったら、アメリカへ帰国する予定であった。4人は回想しながら、ベトナムの荒地を彷徨う...
これね、ヒューズ双子の割りと有名な『Dead Presidents / ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ (1995)』と同じ年に公開された作品なのだ。同じくベトナム戦争が描かれている。まあ『Dead Presidents』の方はどちらかと言うと帰国後が描かれているけれどね。これは、どうしてベトナム戦争に参加する事になってしまったのかも描かれている。ベトナム戦争では、貧しい家庭の黒人の若者がターゲットになっていた(政府はそんな事はないと反論するだろうけど)。まあそれもあって、キング牧師はベトナム戦争に反対を唱えていたのだけど、この映画の主人公たちもやはりそうであるのだ。とにかく、仕事がない。4人の入る経緯がこの映画の面白さであり切なさでもある。まあその中でも見ものがジョー・モートン演じたバークリーでしょうね。これはとっておきなので、最後に出てきます。(ノω・、) ウゥ・・・ってなります。これは誰も想像出来ないと思いますよ。TVシリーズ『スキャンダル』では、主人公演じるケリー・ワシントンの父親役を演じて、様々な賞に輝いているジョー・モートンですが、この映画でも最高なのです!!とても難しい役。全てを悟った男が北ベトナムの戦場に居たのですよ...
ジョー・モートンだけでなく、他の3人もこれまた好演!エディ・グリフィンはこの映画があるから私はずっと好きなんですよ!って位。ああ、彼にサミー・デイビス・ジュニアを演じさせてあげてー!!!サミーを演じるのは、エディ・グリフィンかトミー・デビッドソンだと思っている。いや、ドン・チードルのサミーも最高だったよ!でも次サミーを演じるのは、この2人のどちらかで是非!という訳で、このエディ・グリフィンが演じたブラッチェがベトナムに行く羽目になった理由も切ないんですよね。でも映画のラストで語られる彼らのその後ではブラッチェ最高な感じなので、凄く嬉しくなる!もうね、とにかくジョー・モートンとエディ・グリフィンが泣ける訳ですよ。そして、これまたヒューズ双子の『Menace II Society / メナース II ソサエティー/ポケットいっぱいの涙 (1993)』にも出ていたブルックス役のヴォンティ・スイート。『メナース...』でもそうだったけど、こういう役が本当に上手いよね。最近見ないのが悲しい。アラン・ペインはいつも通り!=(・∀・)イイ!!
おーーっと忘れる所でした。ポスターとかビデオのジャケでは、4人の他にもう1人の白人男性が居ますよね。この彼がベトナム戦争に入る事になったきっかけが笑ってしまうのです。やはり色々と背負った黒人たちとは違う。でね、その場面にはあのバーニー・マックが出てくるんですよ!ちょっとの役ですけどね。で、その彼はベトナムで...これまた面白いというか切ないというか...戦場の怖さですね。
ベタだけど、マーヴィン・ゲイの『What's Going On』とかテンプテーションの『Cloud Nine』とかが良く合う映画。嗚呼、だからいい画像で見たいのですよ...
(4.75点/5点満点中:Unknown:2/15/16:ビデオにて鑑賞)