スヌープ・ドッグが主役かのようなDVDジャケット。主役ではないけれど、いちよう進行役という事らしい。まあB級映画で良くあるタイプ。著名人の知名度が利用されてジャケットで堂々と使われちゃうパターン。それです。ロドニー・キングへの暴行から始まったロサンジェルス大暴動の風刺映画。らしい。
1991年3月4日(実際は3/3)。ロドニー(T.K.カーター)が警察官によって暴行を受けた。そこにスヌープ・ドッグが登場してきて「LA暴動を笑いものにするだと?次は『コロンバイン・ジャンボリー』とか『911・エクストラバガンザ』か?誰が正しくて誰が間違っていたとしても、このLA暴動は滅茶苦茶だった。覚えておけ、スヌープが見張っているんだ」と。しかし、ロドニーを暴行した主犯のクーン(クリストファー・マクドナルド)とパウエル(エミリオ・エステヴェス)はロサンジェルス市警では称賛されて...
なんていうか、スヌープ・ドッグの冒頭の言葉が台無しな位最低な映画でしたわ。こういう映画にしては、スヌープ以外にも割りと著名な俳優が出ているので、余計にびっくり。なんで作られちゃったんだろう?レベルに酷くて驚きの映画です。トム・ブラッドレーを思わす市長を演じたチャールズ・S・ダットンやリポーターを演じたアン・マリー・ジョンソンとかデビット・ラッシュ(俺ハマ!!!)とかエミリオ・エステヴェスとか、私も好きな俳優たちが出ているのに!!このレベルの人が出ていたらそこそこ面白い映画になる筈なのに...
別にね、LA暴動を風刺するな!とは言っていない。上手く風刺出来ていれば全然良かった。けれどこれは本当に笑えないし、面白くもないし、「なるほど」って事も全然無かった。唯一良い所があるとしたら、スヌープ・ドッグがN.W.Aの「Fuck tha Police」をリメイクした所だけど、それはN.W.Aの「Straight Outta Compton」の20周年記念盤にも収録されているのとまったく同じなので、そちらで十分であります。わざわざその為に観る程じゃないという事です。
ウェイアンズ家みたいな過激な風刺をやりたくて、完全に失敗したパターンですよね。アレを簡単に出来ると思うなよ!っていう事ですよ。ったく。
よくよく考えたら、監督が黒人っていう訳でもないし、ブラックムービーじゃないので、うちのホームページから削除しちゃっても全然構わないかなー。でもLA暴動とかロドニー・キング事件とかはそうですしね。まあ残して晒しておきますわ。でもこういうのが日本でも発売していたりするんですよね。不思議。
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(2点/5点満点中:12/13/15:DVDにて鑑賞)