日本公開されていないみたいなので紹介。まあ日本公開されないだろうけど...多分!でも、あのrottentomatoes.comでなんと今の所100%と評判が良い。って言っても未だ7人からの評価で100%だけど、それでも100%は凄いよね。実際に私も観てみて面白かったのもあって、紹介しまーす。
タイトルのように「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー(年間先生賞)」を取ったロサンジェルスのチャーター高「トルーマン高」が舞台。LAで...じゃなく、カリフォルニア州全体の「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」を取ったのが、英語教師ミッチ・カーター。凄い事です。しかし校長をはじめ、他の先生たちや生徒もどうもやる気ない。普通の高校。生徒も簡単なスペリングも無理。授業中は先生によって変わる。尊敬されている先生はみんなちゃんと授業聞くけど、若いダメ教師はみんな寝ているか喋っているかどちらか。うちの高校じゃないか!とちょっと思った。こんな感じでしたわ。超バカでもなく、もちろん良い訳じゃない真ん中の公立の高校でした。そんな中で、「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」のカーター先生は他の学校からの引き抜きがある。遠いし、給料もまだハッキリしていないので躊躇している。そんな中、そのカーター先生の同僚で親友のブライアン・キャンベル先生が女子生徒に何かをしたと問題になる。校長はキャンベル先生を即効切ろうとしており、教頭は生徒指導に燃えていて、でも責任感ある仕事はすべて校長に丸投げで校長の後を付くだけ。キャンベルを守ろうとカーターはその女子生徒と母親と校長の懇談会に挑むが...
っていうのを、所謂モキュメンタリーで撮っている。カーター先生が「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」を獲得したので、それの密着という形。インタビューを受けていたりするのです。最初はね、あれ?外しているかな?なんて思ったけれど、モキュメンタリーを一躍有名にした『スパイナル・タップ』についての言及があってから面白くなっていく。『スパイナル・タップ』の有名な「ボリュームが11まであるアンプ」を使うのです。
なんでこの映画観たかというと、キーガン=マイケル・キーが出ているからです!コメディセントラルのコント番組『キー&ピール』のキー!『Let's Be Cops / 日本未公開 (2014)』にも出てましたよね。これからどんどん来ますよ、キーとピールは!!っていうか、私の大好きな『ポリス・アカデミー』をリブートするのも彼等。楽しみすぎます。そのキーが演じているのが「トルーマン高」の校長先生!!しかも名前がRonald Douche。日本語にするなら、ロナルド・バカ野朗っていう感じ?ドゥーシェでバカとか間抜けとかいう意味なんだけど、校長先生の名前はドゥーシェイ!だと言い張ります。もちろん高校生のいいネタ。みんなドゥーシェ呼び。その度に校長が怒る。というように、全然好かれていない校長を演じている。U字ハゲで頑張っている。
進学カウンセラーの2人とかも最低です!ロボット学の先生も最低。この3人はやりすぎかな?ちょっと。他の先生にタムリン・トミタが!カーター先生のいい相談相手。というか唯一まともな相談相手。いい事言っているんですよー。「生徒の親たちは、生徒を彼等自身の分身だと思っている」って。いや本当にその通りなのかも。
そして歴史の先生で生徒に尊敬されているのがハリー・ベラフォンテの娘シャリ・ベラフォンテ!彼女はこの映画のプロデューサーでもあるのです。
最後、泣いちゃうかと思った!!私、泣きそうになりました。上手いわー。ありがちな感動ではあるんだけど、そこまでの運び方が上手い!
(4点/5点満点中:VODにて鑑賞)