5 Flights Up / 日本未公開 (2015) 1402本目
モーガン・フリーマンとダイアン・キートンが老夫婦を演じているドラマ。モーガン・フリーマンはプロデュースもしている。ニューヨークのマンハッタンとブルックリンが舞台。なんていうか、終活ドラマでもある。子供が居ない夫婦の終活。モーガン・フリーマン演じるアレックスと、夫婦の子供代わりである犬のドロシーが、住んでいるアパートの階段の上り下りが辛くなってきたので、アパートを売り出そうという事で始まるストーリー。
シンシア・ニクソンが演じるのが、ダイアン・キートン演じるルースの姪のリリー。リリーは不動産のお仕事をしている。2人のアパートを売れば、億にはなるだろう!とやる気満々なので、ちょっとうるさいキャラクター。まあそのウルさ加減が上手い。不動産の事が分からないアレックスとルースはリリーに丸投げ。しかしアパートを売るにしても、今度住む所は決めていない...「えっ!」と日本人はなりますよね。アレックスは40年住んだアパートに愛着はあるし、階段もまあ何とかなるであろうと思っている。男性はありがちだよね。自分の老いを認めない的な感じ。ルースはそんなアレックスが心配。アレックスを少しでも楽にしてあげたい。
2人は40年以上連れ添った夫婦。アパートを売る事になって、何となく過去を振り返る。ニューヨークいえど、2人の結婚には偏見などがつきまとった事も描かれている。そんな2人の若い頃を演じた2人も感じ良かったです!
でもまあ一番感じいいのが、犬のドロシー。可愛い。とにかく可愛い!最後は、私も泣きそうなったくらい。名優犬。
その他がとても感じ悪い!感じ悪いというか、面倒くさい人たちばかりである。オープンハウスをハシゴする女性とか、やたらと上から目線のバイヤーとか、値踏みする不動産の女性とか、アパートを売ろうとしている夫婦とか。あーー、こんなにニューヨークの人々は面倒くさいのか!と思ってしまった程に面倒くさい。いい人居ないの?ギスギス感が凄かった。そんなに我慢してまで住みたくないなーと。確かに面倒くさい人はアメリカに多い。でもあそこまでやられると、酷いよね。
でも極めつけに面倒くさいのがアレックスとルースだったりしちゃいます。ラストは、やっぱりそうなるんかーい!と。最初から分かってたよね???と思ってしまったです。リリーの去り際シーンが面白いんだけど、リリーの気持ちがよーーーく分かったよ。私もああなるわ!
(3.5点/5点満点中:8/12/15:DVDにて鑑賞)