誰も想像出来ない...いや、誰も想像なんかしないようなくだらない展開がずっと続く...それが嵐と共にやってくる『シャークネード』。ツイッターと共に旋風を巻き起こした作品。余りにもくだらなくて、ツイッターで書き込みが殺到。アメリカでは毎年の恒例行事となりつつある。スーパーボウルの時みたくみんなでバーに集まってみる人たちまで出てきた。正直、このレベルの作品は、このSyFyチャンネルでは毎日のように放送されている。が、この作品はなぜか他とは一線を画す。その作品の3年目の夏。
ワシントンDCに居るフィン（イアン・ジーリング）。NYの町を救った事で、大統領メダルが授与される事になっていたのだ。遅れそうな所をシークレットサービス（Ne-Yo）に助けられ向かおうとするも、デモで通行止め。また走り出す。そしてなぜかDCの空模様が怪しくなってきた。一方で、妊娠中のエイプリル（タラ・リード）は娘や母と共にオーランドに居た。後からフィンが合流する予定であった。フィンは大統領（マーク・キューバン）からメダルを授与され、NY市長（ロバート・クライン）からはゴールデン・チェーンソーが与えられた。そして雲行きが悪くなっていたDCに、奴等シャークネードがやってきた！彼等はホワイトハウスや議事堂を簡単に破壊して、フィンや大統領を狙っていく。フィンは再びチェーンソーを手にとるが...
冒頭から有名な映画のパロディ。今回はかなりパロディ色が濃い。けれど、ただ借用している訳ではなく、この映画らしくサメやチェーンソーを取り入れてのパロディ。心地いい。彼等にしか出せない味である。2作目、3作目となったからこそである。何の映画からかも分かると面白い。007、ホワイトハウス・ダウン、ワイルド・スピード・シリーズ、ゼロ・グラビティ、アルマゲドン...に、スター・ウォーズまで！！007とスター・ウォーズは誰にでも分かるパロディ。最高である。
そして出てくる人出てくる人がみな有名人。ちょっとアップになる人はみんな有名人なのだ！サメに食われる人、サメをやっつけようとする人、サメから逃げようとする人...みんな。2作目の成功でみんな出る気になったんでしょう。と、そんなのを探すのも楽しい。正直、よっぽどアメリカの芸能人に詳しくないと分からないネタの人も沢山居る。俳優や歌手だけでなく、TVキャスターや元スポーツ選手にリアリティショーの人にレスラーまで居る！その人選はとてもマニアック過ぎるのである。時には難しい。しかし分かると面白い。それがシャークネードの魅力。
まあ今回は想像ついているかもしれませんが、あちらで対戦します！デビッド・ハッセルホフと！もうそれだけで十分ですよ！！！！！だからだよ、他とは違うのは！突き抜けてます。
（この作品に点数つけるのは野暮！感じろ！：7/22/15：TV放映にて鑑賞）