たまに観たくなっちゃうキューバ・グッティング・ジュニアのDVDスルー作品。だって結構良かったりしちゃうんですもの。いい映画じゃないけど、確実に面白い映画。私の中ではキューバへの評価はスカイハイっす。『Coming to America / 星の王子ニューヨークへ行く (1988)』で散髪してもらっていた頃から好きだったよ!とはさすがにそんな嘘は書きませんが、確実に『Boyz N The Hood / ボーイズ’ン・ザ・フッド (1991)』の頃から好きだし、『Judgment Night / ジャッジメント・ナイト (1993)』も当時ビデオ録画して何回も観たわ。なにせ『Linewatch / バトル・ライン (2008) (Video)』も面白かった!これでオマリ・ハードウィックに出会ったのよねー。という事で、第2のオマリが居るかもしれないと見ました。ってこっちの方が先に作品ですけど。
オフィスで指揮取るアレックス(キューバ・グッティング・ジュニア)、そして現場での準備の指揮を取るスティーブンス(ジェームス・ウッズ)。彼らはシークレットサービスだ。アレックスは大統領のすぐ側で護衛をしているため、大統領とも親密である。その日、大統領はいつもの慣習でフットボールの試合に行く予定だったが、その日はイベントのスピーチに行く事になっていた。隣の席ではにこやかなファーストレディ(アン・アーチャー)が居た。2人が降り立った場所には沢山の人々とマスコミが駆けつけていた。ギリギリで着いたのが新聞記者のケイト(アンジー・ハーモン)と見知らぬカメラマンだった。カメラマンは大統領が車から降りて手を振った瞬間に、カメラではなく銃を手に取り大統領めがけて発砲した。アレックスはなんとか手を伸ばしたが、その手をすり抜けて大統領の胸部に命中。大統領は死んでしまった。悲しみに暮れながらも気丈に振舞うファーストレディ。その姿が余計にアレックスには辛かった。大統領が死んだのは自分のせいだと責めた。ケイトは犯人の姿を取材していく。単独犯とは思えなかったのだ。そしてケイトが取材した人々が次々に事故死していく。ケイトは何とかアレックスに接触した。最初は気にも留めなかったアレックスだったが、何者かが2人を襲う。そして...
という政治スリラー。もうキャスティングの名前見ただけで、「あ!この人だな!」って分かっちゃうものですが、それでもテンポが良くて面白かった。色々と捻ってますしね。それでもお約束も沢山。カーチェイスの際の子供が一杯に乗ったスクールバスがすれ違う...とかね。でもキューバ以外はみんな悪人に見えちゃう!まあピーター・グリーンは生まれた時から悪役みたいな人で、そのまま悪役だったし、バート・レイノルズはなんか顔のツヤや髪や髭のツヤが怪しい。ジェームス・ウッズはもう何回も書いているように怪しい人の代表だし、最後にはなぜかアンジー・ハーモンも怪しく見えた!というか、その最後だけがスッキリしないんだよね。なんなんだ、あのラストは!!犯人も分かるし、意図も分かるんだけど、観客はモヤっと感だけが残って終わっていく... まあ一番モヤっとしたのはアレックスですけどね。ファーストレディが言っていた「貴方は近すぎで見えない」。実はアレックスは近すぎで見えすぎだったんだよね。大統領の事は好きだった。必死で守ろうとした。だけど、アレックスは分かっていたんだな。人間として夫としての大統領を。だからずっとアレックスは冴えない顔をしていた訳ですよ。って、ここまで分かる・読める人はいるのか!難しすぎるだろ!!っていう映画ですね。
という訳で第2のオマリ・ハードウィックは見つけられませんでしたが、キューバ・グッティング・ジュニアはいい役者だな!って確認しました。
(5/26/15:3.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)