Cast >> Clarence Muse (Arthur Williams), Sybil Lewis (Grace 'Gracie' Williams), William Washington (John 'Johnny' Williams), Tommie Moore (Mary), Matthew 'Stymie' Beard (Dickey Morley), Pete Webster (Gus Herbert) ....
Director >> Bernard B. Ray
Writer >> Bernard B. Ray (story), Carl Krusada (adaptation), Clarence Muse (additional dialogue)
Producer >> Lewie C. Borden
Genre >> Drama
Country >> USA
総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 4 音楽 >> 5
"I'm overjoyed playing for my folks"
アーサー(クラレンス・ミューズ)は、ヴァイオリン奏者でコンサート会場を満員にさせ沸かせた。アーサーの娘グレイシー(シビル・ルイス)、そして息子ジョニー(ウィリアム・ワシントン)もその光景を喜んだ。アーサーはマネージャーと共に次の会場へ車で向かうが、その途中でハンドル操作を誤り車が横転する事故にあった。その事故でアーサーは大事な指が動かせなくなった。月日が経ち、アーサーはヴァイオリンの指導者となっていた。しかし自分が演奏出来ない事もあり、ちゃんと弾けない教え子たちに苛立ちを隠せなかった。しかし自分の息子ジョニーだけは、アーサーを満足させる演奏を聞かせてくれた。だがジョニーは父の手術費を稼ぐために、アーサーが苦手なスウィングを演奏してしまうのであったが...
この「レイス映画」時代の小作品は、割りと外している事が多いが、これは楽しめた。主役のアーサーを演じたクラレンス・ミューズが台詞を手助けしている事もあってか、メッセージ的な要素も伺え、この時代の台詞は臭い事が多いのだが、そんな感じを受けない心からの叫びに聞こえて、心に刺さってくる台詞が多かった。物語は想像は付きやすいが、それでも十分に面白い展開で話しが進んでいく。厳格な父であり、悲劇のミュージシャンである男を演じたクラレンス・ミューズ、そしてその父に少しだけ反発しながらも支えていこうといる優しい息子を演じたウィリアム・ワシントンの好演が光る。
この時代らしさを上手く好転させた優しい家族ドラマ。爽やかな感動が気持ち良い作品だ。
(10/4/14:DVDにて鑑賞)