変な歌を映画で歌ってばかりいるクレイグ・ロビンソンが出演のコメディ!というか、この映画でももちろん変なしかもエロい曲を歌っている。映画は、これまたクレイグ・ロビンソンが出ていた『This Is The End / ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 (2013)』と同じく世紀末&ラプチャー(携挙:すなわち普段の行いがいい真のキリスト教徒が選ばれて天に昇って主と会うというアレ)がテーマ。しかもクレイグ・ロビンソンだけじゃなくて、ロブ・コードリーが出ていたりと『Hot Tub Time Machine / オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式 (2010)』も数名出ていたりとその色も強い。監督は新進でこれから。でも脚本家はあの『ビルとテッドの大冒険』等で知られるクリス・マシソン!そして『ビルとテッド..』で一緒に脚本書いていたエド・ソロモンがプロデューサー!と、おバカコメディ色強し!
オープニング。「これは事実を元に作られた作品です」と出てくる。そして、ジャグジーで死体となって浮かんでいる2人。それを見つめる男女。見つめていた女がナレーション。どうやら物語を遡るらしい。その女のナレーションに寄れば、この物語は、シアトルで彼氏(さっきの男)とボーリング中に、突然やってきたラプチャーにまで話しが戻るらしい。教会には登録しているけど、まともに行っていなかったその女リンジー(アナ・ケンドリック)と彼氏のベン(ジョン・フランシス・デイリー)は地球に残された。リンジーの父と弟も残った。しかし母親だけは天の昇った...が、次の日に地球に戻されてしまった。近所のマーフィーさん(トーマス・レノン)はゾンビとして残っているが、なぜかずっと庭の芝刈りをしている。血の雨は降ってくるは、岩石は落ちてくるし、カラスや昆虫はなぜか英語を喋るようになりしかも口悪い。しかもアイダホの政治家だったアール・ガンター(クレイグ・ロビンソン)が独裁者として君臨するようになり、ザ・ビーストと名乗っていたのだった。しかし全く慌てる事なく、リンジーとベンは普通に生活していた。一緒にサンドウィッチの店でもやりたいよね、と。夢叶え、サンドイッチのカートを手に入れるが、あっけなく降ってきた岩石に潰された。さすがに落胆する2人。そんな時にベンの父でザ・ビーストのセキュリティとして働いていたハウスさん(ロブ・コードリー)が、2人にザ・ビーストの家の料理人になれと2人をザ・ビーストの元に連れていく。しかし、ザ・ビーストはリンジーを気に入ってしまい、俺とヤラせろ!ヤラせないと、お前の家族も彼氏も殺す!と脅してきたのだ。リンジーはバージンで、さすがに待ってと頼み込み、ザ・ビーストからは8時間だけ与えられた。リンジーとベンは聖書を読み、秘策を考えるが...
もちろんオープニングのメッセージは嘘。と、『ディス・イズ・ジ・エンド』では大慌てで必死に生き延びようとしていたけれど、こちらは結構あっけらかーんと「ラプチャー来ちゃったよ」的で面白かった。全く慌てないの。淡々とやり過ごそうとする主人公の2人が面白かった。そしてロブ・コードリーは相変わらず小悪くて最低で笑ってしまう。ああいう役やらせると最高だね!逆にいつもテディベアみたいな顔してエロい曲歌ういい人キャラのクレイグ・ロビンソンが、この映画ではエロい曲は歌うけど悪魔と超悪い!撃たれても蘇ってくる姿は最高に面白かった。そしてケン様こと我等の韓流スターのケン・チョンが、なぜか神役!いつものケン様節で口悪いけど、なぜか神を演じてましたよ。ケン様と悪魔クレイグ・ロビンソンのフィスト・ファイトも最高でした!
使われている曲も中々。冒頭の「You Better Run」という曲とか、Luinzの「I Got 5 on It」がマリファナ吸う所で使われたりとか。
確かにアメリカでもちゃんと劇場公開はされなかったし、ポスター&タイトルはダサいし、なんとなくイマイチ感は漂っているけど、『オフロでGO!!!!!』とか『ディス・イズ・ジ・エンド』とか『ビルとテッドの大冒険』とか軽いSFコメディ好きな人は楽しめるよ!ゾンビも居るし!って、なぜかゾンビの多くがマリファナ中毒なのが笑った。ゾンビのマーフィーさんが意外と一番まともで愛おしいヒーロー!
(4点/5点満点中:10/16/14:DVDにて鑑賞)