Cast >> Ralph Cooper (James A. 'Curly' Thorpe), Cleo Herndon (Flo 'Babe' Gray), Clarence Brooks (Larry B. Lee), Jess Lee Brooks (Lt. Luke Ballot), Sam McDaniel (Jack Jackson) ...
Director >> Harry L. Fraser, Ralph Cooper (uncredited)
Writer >> George Randol, Ralph Cooper (uncredited)
Producer >> Harry M. Popkin, Ralph Cooper (uncredited)
Genre >> Crime
総合ポイント 4.75点/5点満点中
内容 >> 4 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 5
"Back to Jungle"
ラリー・B・リー(クラレンス・ブルックス)は、不動産屋をしておりハーレムで一番の稼ぎで有名な人物だった。しかし不動産は表向きであり、裏では「ナンバー賭博」で儲けていた。リーが訪れたビリヤード場でケンカが勃発。そこをパンチ一発で治めた若いカーリー・ソープ(ラルフ・クーパー)を気に入り、リーは自分の会社に入れた。カーリーは最初から頭角を現した。そしてリーの彼女であるクラブシンガーであるフロー(クレオ・ハーンドン)を見かけ、いつかはあんな女性を...と思うカーリー。そんな時に、リーは働きすぎで体を崩し、その間カーリーがリーの代理となった。不満に思う部下たち、そして他のナンバー賭博の大物たち... リーが居なくなった事でバランスが悪くなり、しかもカーリーは野心溢れる策略で...
黒人版クラーク・ゲーブルと呼ばれていた稀代の2枚目俳優ラルフ・クーパー。そんな彼が得意としたのが、この映画のような闇を描いたギャング映画である。今で例えるなら...正直居ない!そのクーパーが、元々コンサート歌手で「黒人映画の父」オスカー・ミショーの映画でデビューしたジョージ・ランドルと共に制作会社を設立し、2人で脚本を書いたのがこの作品だ。舞台はニューヨークだが、撮影はロサンジェルス。ラルフ・クーパーのギャングものは、そんなに好きじゃなかったのだけど、この映画は傑作だ!「スカーフェイス」並みとまでは言わないけれど、スカーフェイスぽい!ラルフ・クーパー演じる若いカーリーがとても野心的で面白い。そしてこの時期の映画はとても音質も悪く、そして俳優の技術的にも台詞がはっきりとしていない事が多々あるが、この映画はとても聞きやすい。
もうとにかく最後がカッコいい!スカーフェイスは、ラッパー達に人気の映画であるが、多分ラッパー達はこの映画を知らない。残念である。彼等が観たら、多分真似するであろうカッコいい男がカーリーである。どーしようもない男なんだけど...
(6/9/14:DVDにて鑑賞)