スポーツ専門チャンネルESPNが30周年を記念して始めた「30 for 30」シリーズの「サッカー」に関する物語の番外編。ワールドカップ近いし、それまでに色々と作るか！という魂胆がミエミエのシリーズです。「30 for 30」については、ここでも何回も書いてきましたね。いや、本当にアメリカ人ってサッカーに興味ないんだよね。いや、最近は割りと興味ある人も増え始めてきたのか、ESPNでもやっとサッカーの番組を始めた。ヒスパニックは好きな人多そうだから、ヒスパニックの人口増加も関係あるかもね？＞アメリカでのサッカー好き人口。うちの夫の同僚にも1人、サッカー好きが居ましたわ。まあ白人で、イギリスのプレミアリーグ好きでしたけどね。所謂奴隷として連れて来られた何代もアメリカに居る普通の黒人の人で好きっていう人に未だ出会えて居ない。カリビアン系だと多分好きな人も多いよね。多分、というか、絶対に黒人のサッカー好きもアメリカにも居る筈なんだけど。しかもうちの夫なんかね、このマラドーナを全然知らないって言う...ﾔﾚﾔﾚ ┐(´ｰ｀)┌ ﾏｲｯﾀﾈ 「そんなに凄いの？」って聞かれた。でもこのドキュメンタリーを観て確信した。確かにこれじゃ、アメリカ人はマラドーナ知らないよねーと。というか、CMで散々マラドーナを煽っていたので、うわー！超観たいー！と録画して観たのですが、ずっこけましたわ！たった30分程のショートだった！！1時間だと思ったのに。
という訳で「Maradona '86」は、マラドーナの1986年。マラドーナって言ったら、日本じゃ説明不要な位に人気。アルゼンチンのサッカー選手。派手な言動も人気。日本じゃ、物まね芸人がいる程ですし。まあ日本だったらマラドーナと言ったら、確実に「神の手」やら「5人抜き」なんて言葉が絶対に出てきますよね。その「神の手」と「5人抜き」したのが1986年のワールドカップ。そこに焦点を当てたドキュメンタリー！と書いたら、面白くない訳ないじゃないですか！！でも、そのワールドカップにたどり着くまでとそこで優勝するまで、そしてマラドーナの葛藤などが描かれているんだけど、なにせ30分だからアッサリしている。日本のマスコミなら、「神の手」が！とか「5人抜き」で！！とか煽るけど、一様それが描かれては居るけど煽らない。「神の手」も「5人抜き」という言葉も使われていなかった。何か何も残らない30分でしたね。映像は迫力とか緊張感があって良かったけれど... まあこれじゃ、アメリカではマラドーナの面白さは伝わらずにマラドーナの人気は上がらないよねっていう。
で、その番組は1時間で予約録画していたので、その次の「The Opposition」も観た。というか、マラドーナのドキュメンタリーがイマイチだったので、傷心、失意、無念...の中で観た。このシリーズ面白くないんだろうなーと。でも、こちらは面白かった！1973年9月11日のチリ・クーデターの中で行われたワールドカップ予選についてのドキュメンタリー。当時の選手とかにもインタビューしていた。ちょうど同じ年にチリ対ロシア（現在の。その頃はソビエト）のワールドカップの出場を掛けたプレイオフが行われる予定だった。9月にロシアのモスクワで行われた試合では0-0の同点。チリのホームで出場を掛けた試合が11月に行われる予定だった。しかしチリはクーデターで国内の状態が危険。ロシアは別の所でとFIFAに提案するが、FIFAは拒否。しかもその試合が行われるチリの首都サンチアゴの国立競技場は、今や反乱軍のアジトとなっていて、政府側の学生や労働者や文化人が捕虜となってその競技場に集められ監禁されていたのだった！！FIFAの視察の際には、声を出すことを禁じられ更に狭い所に監禁されていた事など、当時を語る人々。結局ロシアは来なくて、チリの不戦勝。選手も政治的に使われたりしたらしい。そしてチリは見事にワールドカップに出場するが、3試合で1点も挙げられず敗退。ちなみに競技場では4万人が監禁されていたという記録もあるらしく、17年間の反乱軍のピノチェトの下で3216人が殺されたか又は誘拐され未だ行方不明らしい。と、こちらは逆に30分でこの濃い内容！！と面白かった。
あー、ワールドカップがじりじりと近づいてきてますなー！！「アメトーク」もザック・ジャパン芸人を放送していたしー！！ワールドカップ版は近々別に放送するのかな？平ちゃんのMVP予想を楽しみにしていたのですが... と思ったら、SP延長戦で放送していたね！ドイツのGKとは！！長友もそちらだったので、SP延長戦の方が面白かった！！私は長友、ネイマール、スアレスが楽しみ！と言うわけで、洋泉社さんから発売している「日本サッカー向上委員会」も読了したばかりです。もうすっかり整ってますよ、私的には！！かもーん、ワールドカップ！！
「Maradona '86」（3.25点／5点満点中：4/26/14：TV放映にて鑑賞）
「The Opposition」（4.5点／5点満点中：4/26/14：TV放映にて鑑賞）
