という事で観てきましたよ。初日の初回に行ったので、観客の80-85%を占め、公開を待ち望んでいた黒人女性達の熱気がムンムン。そんな彼女達が映画の主人公達と共に「あー!」「わおー!」「えー!」と一喜一憂していました。モリス・チェスナットの半裸で「わおー!」、テレンス・ハワードの悪あがきで「えー!」、赤ちゃんの映像で「あー!」ってなってましたよ。私も含めみんな笑っていたかと思えば、号泣...と、まあとにかく色んな感情が映画館では渦巻いてました。そういえば、1人だけ「デフ・コメディ・ジャム」の観客ぽいオジサンが居た!何それ?ですと!お答えしよう、「デフ・コメディ・ジャム」とは90年代に一世を風靡したマーティン・ローレンス司会の黒人コメディアンのスタンダップ・コメディ・ライブの番組で、コントみたいな大げさな観客の反応も話題だったラッセル・シモンズ制作なのだ!あのオジサン、日本の映画館だったら確実に嫌がられるタイプw。でもアメリカだと、あの位のオジサンが一緒の方が面白いと思えてしまうレベル。
私はいちよう前作を見て予習して行きましたが、しなくても良かった感じ。オープニングは前作からのダイジェスト的で、何となく続きが分かるようになっていた。とりあえず、ミア(モニカ・カルホーン)とランス(モリス・チェスナット)が結婚して、そのときにハーパー(テイ・ディグス)がロビン(サナー・レイサン)にプロポーズした所などを流していた。そしてそれからそのロビンのお腹が大きくて妊娠している事も分かる。ハーパーは前作の主軸となった本「アンフィニッシュド・ビジネス」をベストセラーにし成功したが、実はその後が続いていなくて、次回作の案も出版社から簡単に却下。そしてそこであの前作を引っ掻き回したシェルビー(メリッサ・デ・ソーサ)がリアリティ番組のスターとして成功していて、ハーパーと同じ出版社から本を出していてそれも成功させていた!ハーパーは出版社からランスの自伝を書けば出版してあげるよ!と、悪魔の囁き。前回の事もあるので、ハーパーはランスに頼み難い。そんな時にミアとランスから、クリスマスシーズンの休暇に遊びに来いという招待状を貰う。ロビンは妊娠中だし、ランスとも気まずいし...と思っていたけれど、何しろお金もないし、悪魔の囁きが... という事で、シェルビーや、ストリッパーだったキャンディ(レジーナ・ホール)と結婚したジュリアン(ハロルド・ペリヌー)、そして芸能エージェントとして成功していたクェンティン(テレンス・ハワード)、夢をかなえて大物TVプロデューサーとなったジョーダン(ニア・ロング)のみんなが久々にミアとランスの家に集まったのだった!
先にも書いたように、とにかく感情的・エモーショナルな作品。とは言え、ソープオペラとかタイラー・ペリー的な安いエモーショナルとは違う。そこは、監督・脚本のマルコム・D・リーの上手さが光った。大人のウィットとリアリティある台詞に、主人公を演じた俳優達の魅力などで、安物さを全く感じさせなかった。大学からの友達ではないロビンとキャンディが仲良さそう(悪口で盛り上がるらしい)で、ジョーダンやシェルビーとは距離感がある。特にハーパーを巡ってロビンとジョーダンには壁があるのは、同じ女性として同感出来る。同じようにジュリアンを巡ってのキャンディとシェルビーのキャットファイトは笑ってしまう!
前回はオープニングのザ・ルーツからスティービー・ワンダーにキャメオ!と、音楽の素晴らしさが目だっていた。今回もアンソニー・ハミルトンにマーシャ・アンブロージアスにテレンス・ハワード!が歌った歌は前作から続いていたので、泣いた!あそこは超号泣。でも今回はそれ以外は全てが上手い!とは思えなかったかなー。何かいい歌手をかき集めた感ばかりで、アルバムとしてはいいかもだけど、映画との一体感はイマイチ。
にしても、今年の映画でのニュー・エディションはキレキレ〜!「Baggage Claim / 日本未公開 (2013)」でも主人公達がニュー・エディションで踊ってたよね。この映画の予告でもあったように男性陣がニュー・エディションやってくれています。ランス役のモリス・チェスナットがジョニー・ギルのパートで、ハーパー役のテイ・ディグスはラルフ・トレスヴァントのパート。ぴったりだよね!ちなみにチェスナットは1ヶ月も訓練したらしいw。ハロルド・ペリヌーは有名なアルビン・エイリーの所でダンス習っていたし、ディグスはブロードウェイ出身だから負けてられない!とあのシーンだけに1ヶ月かけたらしいw。真面目君。
最近の映画って、面白い場面が予告が全てだったりする映画が多いけど、これは違うよー。予告で観たシーンの後にもまた一笑いある。しかもそれが上手い。
所で、この映画は興行成績でも成功したので、早速次回作の話があるらしい!もう超嬉しい!もうテレビシリーズでも良いから、毎日見たいもん、このキャラクター達。それくらい魅力的。実はね、この映画の終わりは次回作を予感出来る作りになっておりますのよ。テレンス・ハワードが最後の最後まで大暴れしてます!多分、私が予測するにシェルビーの娘が次回作の鍵かと... 多分よ、多分。
(4.75点/5点満点中:11/15/13:劇場にて鑑賞)