A Band Called Death / 日本未公開 (2013)
Cast >> Death
Director >> Mark Christopher Covino, Jeff Howlett
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> N/A 演出 >> 5 音楽 >> 5
"The world's gonna come looking for the Death stuff"
モータウンのお膝元デトロイトで生まれ育ったデイビット、デニス、ボビー、3人のハックニー兄弟。父が見ていたビートルズを見て、ギターを始めたデイビット。そのデイビットと共に音楽を始めたデニスとボビー。3人はザ・フーやアリス・クーパーを聞いて影響され、パンク音楽を演奏するようになるが、「デス(死)」というバンド名ゆえに、せっかくのクライブ・デイビスとの契約を諦める事になったのだった...
まだパンク音楽が主流になる前にモータウンが生まれたデトロイトで、パンクも生まれていたのだった。それだけで面白いけれど、なんと黒人3人兄弟が「ザ・フー」や「アリス・クーパー」に魅了され、その音楽を育んでいたのも面白い。近所や周りの人々には「白人ボーイ達の音楽だ!」とバカにされながらも、3人は自分たちの音楽を信じた。特にデイビットは、その才能を発揮していく。
観る前に、ポスターにもなっている写真に何となく「かっこ良さ」を感じ、どうしても見たい作品となった。その「かっこ良さ」が映画でもよく表現されていて、なぜに彼等がかっこよく見えたのかが分かる。
時代は「デス」を受け入れなかった。あんなかっこ良く見えた70年代でも、時代の先を行き過ぎていたのだった。デイビットは予感していたように、弟に「いつか世界が俺たちの音楽を探しにくる」と話し、マスターテープを託す。実際にデイビットと言っていたようになるのだ。感動的な記録が残されている作品。
(8/26/13:DVDにて鑑賞)