Cast >> Michael B. Jordan (Oscar), Octavia Spencer (Wanda), Melonie Diaz (Sophina) Chad Michael Murray (Officer Ingram), Kevin Durand (Officer Caruso) ...
Director >> Ryan Coogler
Writer >> Ryan Coogler
Producer >> Forest Whitaker, Nina Yang Bongiovi
Genre >> Drama
Country >> USA
Release (US) >> 07 / 12 / 2013
総合ポイント 5点/5点満点中
内容 >> 5 演技 >> 5 演出 >> 5 音楽 >> 5
Great way to tell a story and a great story to watch
オスカー・グラント(マイケル・B・ジョーダン)は、大晦日に母(オクタヴィア・スペンサー)の誕生日を祝い、その後に花火を見に友達や恋人ソフィア(メロニー・ディアス)と共に出かけた。車で行くつもりだったが、母にお酒飲むなら電車BARTにしたら?と言われ、BARTで出かけた。帰ってくる時、喧嘩に巻き込まれ、オスカーの人生を全て変えてしまうのであった...
2009年の正月に実際に起きた事件の映画化である。これこそが語られるべき物語である。とはいえ、語られたオスカー・グラントは普通の男性である。だからこそ語られるべきでもある。確かに医者でもないし、弁護士でもない。間の悪いドラッグディーラーである。善良市民でもない。頼りない父かもしれない。でも、あの時殺されるべきだったのか?それは絶対に違っていた。監督のライアン・クーグラーは、このありふれた男の物語を淡々を語る事に徹底した。しかし、オスカー・グラントを演じたマイケル・B・ジョーダンは、グラントを熱っぽく演じた。見知らぬ犬を助けようとしたり、娘には甘かったり、ママっ子だったりと、普通の男の魅力が溢れている。だからこそ、最後は観客の涙が溢れてしまう。
事件はニュースや映画では、なぜか犯人を中心に語られる。しかし本当に語られるべき物語は、被害者側にある。彼等、被害者と被害者の家族の生活の全てを奪った事件。その奪われた物を、この映画で観客はずっしりと感じさせられるのである。
(7/26/13:劇場にて鑑賞)