私、意外とスーパーマンとスパイダーマン好き。最近のはあんまり見ていないけれど、スーパーマンはやっぱりクリストファー・リーヴ派(R.I.P.)。クリストファー・リーヴ時代のは全部見たし、オリジナルに忠実な小ネタが好き。小市民のなんてことない小ハプニングを偶然に助けちゃったり、早着替えのシーンとか、ケントとロイス・レーンのじれったい関係とか、何気ないクスクスと笑えるスーパーマンの小ネタが好きだったりする。
この映画を見に行く前に夫が言った言葉。「スーパーマンというと、何色を思い出す?青と赤だろ?青と赤って、何だと思う?アメリカの旗なんだ。って事は一つ色が足りない。白だろ?だからスーパーマンは白人じゃなきゃダメって事さ!だから黒人は一生スーパーマンにはなれないんだぜ。作った奴、上手いよな」と、自棄気味に話すので、私と子供は大爆笑してしまった。確かにそうなんだと思う。だからアメリカでは、アメリカの旗の日「フラッグ・デイ」に公開された。
さすがにクリストファー・リーヴ時代に比べると、スケールが壮大。昔はやりたくても出来なかった映像が、目の前で展開されていて、お見事。圧巻である。スーパーマンが飛ぶ姿もマッハで、吊るされている感とか、画像はめ込み感が全くなくて、これこそスーパーマン!と思う。戦うシーンもとにかく派手!!その辺は「The Avengers / アベンジャーズ (2012) 」に負けていない。派手で大掛かり。ストーリーも大幅に変えて、観客をサプライズさせております。
長谷部か(日本代表キャップ)!という位に、超真面目にストーリーは展開。私が大好きな小ネタは無し。クスクスと笑えるシーンは、最後の最後だけ!まあ個人的には神出鬼没なラッセル・クロウには受けた。そういう設定だから仕方ないんだけど、出てこれるなら一緒に戦えそうじゃんと思ったりした。なんていうか新しいスーパーマンは真面目で暗いんだよね。クリストファー・リーヴ時代のクラーク・ケントって、わざとドジっ子でドンくさいって感じがしたけど、この新しいクラーク・ケントはドジっ子じゃなくて、陰気。イジメられました感が半端ない。スモールヴィルで育てられた育ての父との別れのシーンも悲しすぎる。 (´・ω・`) ショボーンとしてくる。クリストファー・リーヴのドジっ子の時と、スーパーマンの時のキレキレな時のメリハリが良いんだよね。今回は「Blade / ブレイド (1998)」のデビッド・S・ゴイヤーが脚本だから、ブレイドの時みたいにそういうメリハリがあるんじゃないかと期待していたんですけどね。真面目に作りすぎた感じ。「S」の意味も無理矢理すぎ。「スーパーマン」という名前を回避し過ぎだよね。
新しいスーパーマン役の人もムキムキだし、ハンサムでカッコイイ!エイミー・アダムスもムチムチで可愛い!でも二人の雰囲気が無かったかなー。何か話が急展開過ぎる。どこでどう惚れたの?って気がした。
あと意外だったのが、デイリー・プラネットの編集長ペリー・ホワイト役のローレンス・フィッシュバーンよりも、スワンウィック将軍役のハリー・レニックスのほうが目だっていた事〜!役的には軍人というのもあって、コリン・パウエル風なのかと思っていたんだけど、実際にはレニックスの風貌もあってオバマ大統領ぽかった。ハリー・レニックスと言えば、今でも私にとっては「Mo' Money / モー・マネー (1992)」のトムさんです!!
これ観た後に、映画チャンネルで、リチャード・プライヤーが出演していた「スーパーマンIII/電子の要塞」が放送していたので、思わず全部見てしまいました。ストーリー的には、全然面白くない「3」なんだけど、やっぱりスーパーマン的にはこっちの方が好きなんだよねーと思いました。同窓会で昔のいじめっ子にクラーク・ケントが「お前居たっけ?」と言われて、落ち込む顔とかたまりませーん!ずいぶんとヤサぐれるスーパーマンも好きだったりします。
「アベンジャーズ」と同じで、大味過ぎるんだよね。確かに正義の味方のスーパーマンで、結果的には人々を救ったけれど、小市民の味方度が低い。音楽もテンション上がらないんだよね。
(3.75点/5点満点中:6/14/13:劇場にて鑑賞)