Olympus Has Fallen / エンド・オブ・ホワイトハウス (2013) 1098本目
こういっちゃアレだけど、何か最近の北朝鮮が面白過ぎる。アメリカと韓国への煽りがね、酷いよね。デニス・ロドマンが北朝鮮を訪問して、「オバマと電話会談したがってたよ」と語った。それを聞いたオバマが「電話は無いっしょ」的に返答。それを聞いて怒ったのか、煽ってるよねー。アメリカは大して相手にもしてないけど、北朝鮮側は訳の分からないショート映画とか作ってユーチューブにアップしてみたり、「韓国やハワイや本土にある米軍基地襲うぞ」とか言ってみたりしても、アメリカ側は「はい、はい、はい」みたいな。相手にはしたくないんだろうね、アメリカ側は。脅威とかそういう事でなく。
と、この辺の一連の流れをもうちょっと北朝鮮を本当の敵に映画にしてみたのが、この作品。見事にあのホワイトハウスが襲われていきますわ。まあね、この映画で起きたような事は絶対に無い筈。だからこそ、ホワイトハウスが「映画で」簡単に落ちていくのが、面白かったね。(ヾノ・∀・`)ナイナイ とか思いながらも、引きずり込まれた。ま、言ってしまえば、ジェラルド・バトラー版「”ダイ・ハード”イン・ホワイトハウス」なの。「ダイ・ハード」では無線だったけど、今回は時代が変わって携帯が使用されている。しかも通信相手が、黒人っていうのも一緒ね。ま、今回はモーガン・フリーマンとアンジェラ・バセットという、黒人界最強の2人ですけど!!あ、無線もテロリストとの会話で使われてるわ。これまたジェラルド・バトラー演じたシークレットサービスの男は、前に失敗...というか、もうあれは仕方ないんだけど、間違いをおこしているので、現場を離れていた哀しい男を演じている。ホワイトハウスの目と鼻の先の事務所で事務仕事。昔は、アーロン・エッカート演じる大統領と個人的にも信頼している程の仲だった。独立記念日も終わり、ワシントンDCの町がいつものように始まる。大統領も韓国と北朝鮮が緊張感に包まれていたので、韓国の大統領と会談しようとしていた矢先... ワシントンDC上空に入域してきた一機が、DCを襲い始める。両大統領はシークレットサービスにより、無事に掩蔽壕に隔離。しかし、韓国側のシークレットサービスとして来ていたカン(リック・ユーン)が突然その中で韓国の大統領を襲い...
リック・ユーンさ、「The Man with the Iron Fist / アイアン・フィスト (2012)」では、跡取り息子のいい奴だったのに、ここでは最強のテロリストよ。メリッサ・レオも最強。でも映画観ている時には、メリッサ・レオだと思わなかった。てっきり「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ役の人だと思ってたもの。メリッサ・レオのカメレオンぶりはさすが。彼女は国務長官役なんだけど、負けず嫌い。ヒラリー・クリントンやサッチャーもあんなに強いだろうか?と思いながら見てた。逆に軍のトップ達が一番弱くて笑った。しかも一人は、あのロバート・フォスター。
しかし「Training Day / トレーニング デイ (2001)」で有名になったアントワン・ファクア監督は、ちゃんと「日本海」とか使ってたり、北朝鮮が敵だったりと、2ちゃんの嫌韓派には喜ばれそうな映画作りましたね。
でもなんで日本のオフィシャルサイトは、これが独立記念日に起きた事になっているの??脚本家の人は独立記念日だと出来過ぎだから、その祭りの後でホッとしている何気ない1日に起きる方が面白いと、独立記念日の次の日に設定しているのに。DCが襲われる時に、赤とか青とか白のアメリカ色のテープとか紙ふぶきが転がっているのは、その為。台詞にも「昨日の独立記念日どうだった?」とかあるし、独立記念日にしちゃうと、またちょっと変わるよねー。
まあ時限爆弾的な「あともう1分!」「志村、うしろ!うしろ!」的な、使い古された緊張感の煽りではあります。まあでも見れちゃう映画ですわ。っていうか、こんなお金が掛かる映画を、普通に黒人監督が撮っているっていうのは、胸熱。そして、なんとアンジェラ・バセットが演じたのがシークレット・エージェントのトップ。そしたら今日、オバマがそのシークレット・エージェントのトップに女性を初めて選んだ。アンジェラはツイッターで「偶然かしら?そうは思わないわ!」と喜んでいる。うん、そうは思わない。アンジェラなら安心だもんねと思わせるかっこ良さがありましたもの。オバマ、映画観たな!w
(4点/5点満点中:3/22/13:劇場にて鑑賞)