私、何度も書いている通り、80年代っ子なんですよ。うちの地元のテレビ局神奈川テレビは、なぜかその頃に洋楽ばっかり放送していたんです。環境的に良かったんでしょうねー。なので80年代の洋楽全般大好き!なのでありますよ。でも当時は今みたいに海外のCDが簡単に手に入るような環境ではなかった。でもね、80年代の終わり頃に、地元にWaveが出来たんですよ!当時はLPと、LPの高さでLPの半分の幅の箱に入ったCDが売ってたんですよー。今と比べると高かったですけどね。でもそれでも日本版よりは安かった。夢みたいな所でした。買ったよねー、ベリンダ・カーライル。神奈川テレビの番組にも一生懸命リクエストしてたよ。私ったら、かわいい子。まあ!
っていうのを思い出しちゃうような映画でした。オクラホマの田舎からロサンジェルスに出てきた女の子の夢と挫折、そして恋愛を描いているミュージカル。使われている曲が殆ど80年代と90年代初期。ポイズンの曲とか懐かしいーーー!デフ・レパードの曲も神奈川テレビでよーーーーく流れてたわ。主役のジュリアン・ハフは「フットルース」のリメイクにも出てたね。可愛い。でも声がちょっと細いかなー。こういうミュージカルだと、どうしてもクリスティーナ・アギレラみたいなドスのある声を期待してしまう。いや、逆に彼女位の方が癖がなくていいのかな?それにしても、主人公の男の子があんまりハンサムじゃないのが、がっかり。それこそ、ポイズンのブレット・マイケルズとかスキッド・ロウのセバスチャン・バックみたいなパツ金で、セクシーな感じが良かったなー。ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの比喩は笑ったけどね。ジョシーZ。Zeeeeって所。まあでもこの映画は、トム・クルーズだよね。絶対に口パクだと思ってたんだけど、本人歌ってたらしいね。声が可愛い。猛特訓したらしいけど、歌は... でもあの当時のロッカーの雰囲気は出てたね。50歳というオッサンなのに、凄いよ。30歳そこそこに見えた。でもさすがに「卒業白書」の時にパンツ一丁で踊ってたのと比べると、オッサン度は酷いけどね。でもやっぱりトムクルはさすがだよ。
やっぱり、ポール・ジアマッティは上手いよね。あの当時のマネージャーとかプロモーターの胡散臭さが見事!ダサいポニーテールの髪型も最高!キャサリン・ゼタ=ジョーンズのダンスや歌のハリキリ具合に笑ってしまう。そこまで頑張らなくても... あとアレック・ボールドウィンのロン毛は、顔の大きさを目立たせてたね。メアリー・J・ブライジ姉さんが出てたから観たんだけど、正に姉さん!って感じでしたね。演技は殆どなくて歌が多かったので、姉さんにはちょうど良かった感じ。
つーかさ、タワー・レコードのアメリカのお店で働くのが夢だったわ。伝はあるので、いつか夢叶えてみせる!と思ったけど、アメリカのは潰れちゃったからね。日本のタワレコも、昔の方が好き。テープじゃなくって、ホチキスで止めてた頃のタワレコがね!そんな雑な所が、アメリカぽくて好きでした。
これを観て思い出した事がもう一つ。ロサンジェルスに住んでいる時に、車で目的地に向かう途中... 目に飛び込んできたのが、80年代にタイムスリップしたかのようなタイトなパンツ(もちろん皮製)にやぶれたTシャツ、そしてロン毛の4人組。彼等はその格好で、昼間なのにストリップクラブから出てきた。彼等がこの映画のようにこれから夢を掴む為にLAに居たのか、それか今もその途中か、それともこの映画の時代にやってきて夢破れて、そのストリップクラブから出てきたのか分からないけど、この映画観たら、急に思い出した。
これ舞台で見たら、数百倍面白いだろうね。やっぱり舞台の方がライブ感と圧倒感が凄いし。
ってかさ、この物語、ゴア夫人をモデルにしたりする所とか、クリス・ロックの「CB4 / CB4 (1993)」とかなりかぶってるよね!CB4のロック版ぽい!!
(4.5点/5点満点中:12/8/12:DVDにて鑑賞)