Cast >> Harry Belafonte
Director >> Susanne Rostock
Writer >> Susanne Rostock
Producer >> Gina Belafonte, Jim Brown, Michael Cohl, William Eigen, Julius R. Nasso
Genre >> Documentary
Country >> USA
総合ポイント >> 4.75/5点満点
Contents >> 5 Performance >> N/A Direct >> 4 Music >> 5
The theater was a place of social truth
ハーレムに生まれ、ジャマイカで育った稀代のエンターテイナーであるハリー・ベラフォンテ。彼の歴史とアメリカや世界の歴史を追うドキュメンタリー。
1927年にハーレムで生まれたハリー・ベラフォンテ。ジャマイカ人の母とマルティニークの父を持ったベラフォンテは、どことなくエキゾチックでハンサムなルックスだった。たまたま見に行った演劇に惹かれて、舞台に立つようになり、ベラフォンテのトレードマークともなった歌声は、その舞台で発見された。最初はジャズを歌わせられていたが、どうも自分でもしっくりいかないと思っていたところに出会ったのが、レッドベリーの曲だったという。そこで歌の勉強をし始めた時に出会ったのが、ポール・ロブソン。このロブソンの存在が無かったら、ベラフォンテは今のような活動家になっていただろうか?しかしこのロブソンとの関係が、ベラフォンテを苦しめる時もあった。しかし彼はそれを後悔などしていないし、寧ろ誇りに思っている。ベラフォンテが居なかったら、ウィ・アー・ザ・ワールドも無かった。今のように芸能人が慈善活動に積極的になったのも、このベラフォンテありきだと感じた。彼の歩んだ時代が彼を作り、そして彼が生きてきた時代が彼を欲したと感じる。
ベラフォンテは、85歳となった今でも現役の活動歩兵である。エンターテイナーとして彼の信念を歌い演じ、そして活動家として世界中を駆け巡った、彼が戦った記録の全てがここにはある。尊敬という言葉しか浮かばない。
(8/13/12:DVDにて鑑賞)