Netflixで一番にしているのに、しかも借り出されてないのに、なぜか中々送ってくれなかった。場所が変わったら、即効で送ってくれて観れました。映画秘宝で広告見てから気になってたんだよね。キューバとゾンビって全く結びつかないもの。
でも調べたらキューバも土葬だそうだ。って事は、ゾンビはあり!なぜかキューバの首都ハバナでゾンビが急激に増えちゃった。無職のファンは、これまたどーしようもない1人エッチばっかりの親友のラサロと屋上暮らし。しかもラサロには、全然似てないイケメンの息子カリフォルニアがいる。このカリフォルニアも10代の頃は麻薬中毒者というどーしようもない若者。そしてファン自身にも、これまた全然似てない美人の娘カミーラが居る。仕事もしてないお父さんのファンを蔑んでいる。ちなみにカミーラのお母さんでファンの妻は、既にファンを見限ってアメリカに逃げている。娘もお母さんを追うつもり。そんな時に、ハバナでゾンビが大量発生。これまたそれがなぜ大量発生したのか描かれていないのが面白い。本当に突然やってきた。なんの事か分らずに、最初は反体制派か吸血鬼がやってきたと思い込んでいるから、これまた喜劇。そしてファンはこれまたどーしようもないから、この事態をビジネスにしちゃう。ゾンビ化した愛する家族を殺せずにいる人達の為に、代行で殺しちゃうというビジネス。娘も呆れ顔。
コントがしっかりしていて、オチも見事。力を抜いてない所が、ハリウッドとは違う。全力投球な所がドリフぽい。「キューバってこんなアホぽい事もするんだ!」って驚きもあった。せっかくの綺麗な海の風景とかも、ゾンビが見事に汚しているのも面白い。そしてキューバは共和国だから、政治的な事もチラっと覗かせるよね。全編アホかっていうと、そうでもない。ファンと愉快な仲間達は、最初はゾンビと分らず、アメリカ側の反体制派が町を襲っていると思ってたからね。
ファンさんは、「Do the Right Thing / ドゥ・ザ・ライト・シング (1989)」等で御なじみのジョン・タトゥーロにそっくり。っていうか、ファンさんが一番ゾンビ顔だよね。
と思ってたらさ、最後に意外と泣かせる。お、ファン、やっぱりカッコいいじゃんと思っていると、アニメ映像に切り替わり。そこで奴等が… 思わず泣いたね。
パンクなんだよね。最初はキューバらしいラテンリズムの曲が多いんだけど、最後の曲といい、仕事していないファンとラサロといい、パンク!カストロに喧嘩売ってるよね。
(4.5点/5点満点中:11/12/12:DVDにて鑑賞)