Cast >> Michael Jai White (Al Simmons / Spawn), John Leguizamo (Clown / Violator), Martin Sheen (Jason Wynn), Theresa Randle (Wanda Blake) ...
Director >> Mark A.Z. Dippe
Writer >> Alan B. McElroy
Producer >> Clint Goldman
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 5 Direct >> 4 Music >> 3
Spawn an era of visual effect and black hero
アル・シモンズ(マイケル・ジェイ・ホワイト)は、軍の破壊工作員だったが、ジェイソン・ウィン(マーティン・シーン)に無理矢理陥れられ、汚い仕事もやってきた。しかしそのウィンに裏切られ、火をつけられ殺されてしまう。地獄に落ちたシモンズは、ヘルスポーンとして地獄の軍隊を指揮すれば、婚約者(テレサ・ランドル)が居る地球に戻すと約束される。悪魔の手下クラウン(ジョン・レグイザモ)は、ウィンへの復讐を餌にして、シモンズを説得させ、シモンズはその要求を受け入れるが...
黒人向け雑誌JETによれば、スポーンを演じたマイケル・ジェイ・ホワイトは、メジャーなコミックブックのヒーローを演じた初の黒人俳優になるとの事だ。確かに今までの黒人ヒーローは一般的な町の男性がヒーローになるパターンばかりだった。この地獄と地球の間で苦悩しながら戦う普通じゃない男に、マイケル・ジェイ・ホワイトという男はピッタリだった。キックの時にはあの高々と真っ直ぐに上がる脚は、アニメかマイケル・ジェイ・ホワイトにしか出来ない美しさ。彼の身体能力の高さが、アニメと実写の境を無くしてしまう。また当時話題になった特殊効果はさすがに今見ると時代を感じる。でもマイケル・ジェイ・ホワイトの動きの美しさは時代を全く感じさせない。ただ物語がもうちょっと丁寧に描かれていれば良かったと思う。テレサ・ランドル演じた女性の気持ちが中途半端で、観客は中々汲み取れない。
本物の黒人のヒーロー達もいつも自分達の立場で苦悩してきた。国の為に戦ったアメリカ黒人軍人もそうだった。またマーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムXにオバマ大統領だって、アメリカという国と黒人社会の狭間に悩まされた事だってあった。マイケル・ジェイ・ホワイトが演じたスポーンも同じなのである。それ故の哀しさもこの映画からは感じられた。
(6/4/12:DVDにて鑑賞)