「Undisputed / デッドロック (2002)」に続いて制作された続編。でも出演者もスタッフも総入れ替え。主演には我らの空手マスターのマイケル・ジェイ・ホワイト兄弟っす。前作ではヴィング・レイムスのおじきが演じていたアイスマンを演じております。って、前作の主役はウェズリー・スナイプスのモンローじゃなかったのか!!と、思わずツッコミ。モンローの方が魅力的なキャラクターだったのに、アイスマン膨らませますか?ってな訳ですよ。まあアイスマンの方が膨らませやすかったんでしょうねー。ヘビー級チャンピオンという肩書きがあるから。
で、そのヘビー級チャンピオンのアイスマンもピークの時期が過ぎて、チャンピオン時代の散財もあって、今やロシアでお酒のCMに出ないといけない程になってしまうのです。しかし、ホテルの部屋に誰が侵入し、運悪く戻ってきたアイスマンは応戦するも、人数で勝てず気を失う。警察の取調べ中に、ホテルの中から大量のコカインが見つかって、御用。全くもって運のないアイスマン。初犯なのに、なぜかロシアの重犯罪刑務所に入れられてしまうのです。そこでは、賭けの対象となっている人気のマーシャルアーツ対決が行われていたのです。その刑務所で君臨しているチャンピオンが、スコット・アドキンス演じるボイカ。まあ、そうなるとアイスマンと対決する事になるよねーってな訳で話が進んでいきます。
でもこの映画はサブキャラクターが多彩。割りとちゃんと描かれているので、物語として面白い。今回も男臭さはなかったけれど、刑務所にはやっぱり行きたくないよねーという陰気さが映像には漂う。そして舞台がロシアだからって、ロシアが敵!と描かれる訳でもなく、ロシア人にもいい奴は居るよねーという描かれ方なので、好感度は上がる。
あれ?この映画って、ボクシングじゃなかったの??アイスマン、なんでマーシャルアーツの達人になってるの?え???とは思った。ま、いいか。いちようその辺も描かれてはいる。納得は出来ないけど。でも、まあいいか!マイケル・ジェイ・ホワイト、やっぱり凄いな。上半身裸になる度に「Trois 2: Pandora's Box / 日本未公開 (2002)」のラブシーンが頭に浮かんだけど... そういえば、今回の映画ではアイスマンに女の影が見当たらなかった。女には懲りたのか?まあマイケル・ジェイ・ホワイトはこういうマーシャルアーツ系の映画の時には、急に硬派になるよね。「Trois 2」ではあんなにエロかったのに。ま、そんな所が兄弟の好きな所ですけど!!
(4.5点/5点満点中:DVDにて鑑賞)